星の形が可愛らしく、緑のカーテンとして人気があるルコウソウ。
近縁種には、アサガオに似た花もあります。
そんなルコウソウはつるが伸びることで、少し悪い印象の花言葉がつけられていました。
目 次
ルコウソウとは
熱帯アメリカが原産の多年草です。
寒さに弱く、日本の冬の気候には耐えられないことから、園芸種は一年草とされています。
3m以上に伸びるつるが特徴で、夏に涼を感じられる植物です。
葉っぱは、細長く、重なるとレースのようになります。
花が咲くのは7月~10月頃で、赤やオレンジ、ピンク、白などの暖色系の色です。
花の形も特徴的で、キキョウのような星の形をしています。
中心は筒状になり、おしべの白色がアクセントになります。
ルコウソウの名前の由来
「縷紅草(ルコウソウ)」は、和名です。
縷とは細々と連なる糸を意味します。
ルコウソウの葉っぱは、細い糸のような葉っぱがたくさんつきます。
また暖色系の花色が多いルコウソウは、濃い赤が印象的です。
よって「ルコウソウ」という名前がつけられました。
ルコウソウ以外にも和名があり、「南瓜朝顔(カボチャアサガオ)」です。
ルコウソウが日本に渡来したとき、朝顔に似た花が、カンボジアから伝えられたことが由来といわれています。
西洋名は「Cypress vine(サイプレス・バイン)」です。
「Cypress」には糸杉という意味があります。
こちらは細い葉っぱからつけられたのでしょう。
また「vine」にはつる性の植物という意味があります。
ルコウソウが誕生花となる日にち
7月23日、8月10日、8月11日、8月24日
ルコウソウの花言葉
「繊細な愛」「元気」がルコウソウの花言葉です。
西洋の花言葉には、「charm(魅力)」「healthy(元気)」などがつけられています。
細い葉っぱと細長いつるが、繊細なレースのように見えることから、「繊細な愛」という花言葉がつけられたと言われています。
また、夏の暑い時期に明るい印象を受ける花を、たくさん咲かせることから、
「元気」「healthy(元気)」という花言葉がつけられたのでしょう。
ルコウソウの色別の花言葉
暖色系の花色が多いルコウソウですが、色別の花言葉はつけられていないようです。
ルコウソウの怖い花言葉
花色が明るく良いイメージの花言葉が多そうな、ルコウソウです。
怖い印象の花言葉はありませんが、イメージの悪い花言葉がつけられています。
それが「でしゃばり」や「おせっかい」です。
3m以上につるが成長することから、他のものにからみます。
ただ伸びるだけでなく、絡みつくことでわずらわしさを感じてしまうため、つけられたそうです。
ルコウソウの近縁種
ルコウソウによく似ており、近縁種とされてる花がいくつかあります。
【マルバルコウ】
ルコウソウと同じサツマイモ属の花で、つる性の植物です。
花の形がよく似ており、星の形をしています。
ルコウソウとの大きな違いは、葉っぱです。
丸く大きな葉っぱが特徴です。
元々は北アメリカが自生地でしたが、日本にも帰化しており、道端や畑地などさまざまな場所で自生しています。
マルバルコウの花言葉は、「紙一重」や「私は忙しい」などです。
【マルバアサガオ】
ルコウソウと同じく熱帯アメリカ原産の植物です。
同じサツマイモ属のはなですが、花と葉っぱの形はちがいます。
花はアサガオのように丸く、葉っぱはハートのような形をしています。
マルバアサガオはルコウソウよりも、アサガオに似ている花ですね。
そんなマルバアサガオの花言葉は、「はかない恋」です。
【ハゴロモルコウソウ】
ルコウソウとマルバルコウの交配種です。
花は5角形のような形の花で、葉っぱはルコウソウほど、細くありません。
丸い葉っぱにたくさんの切り込みが入ったような、形をしています。
「私は忙しい」や「常に愛らしい」といった花言葉がつけられています。
厳しい暑さにも負けず、明るい色の花をいくつも咲かせるルコウソウ。
日本の涼にもかかせない植物です。
夏の暑さを遮りながら、可愛らしいルコウソウの花を観察したいですね。