オレンジ色の花がたくさんつき、とても存在感があり、深い緑色の葉っぱとのコントラスト魅力です。
花がたくさんつく下には、黄緑色の苞があり、存在を隠しているようにも見えます。
そんな花と苞の関係から、少しネガティブな花言葉がつけられていました。
目 次
クロッサンドラとは
アフリカ、インド、スリランカ、マダカスカルなどが原産。
低木ですが、樹高は30から50㎝と低く、あまり大きくなりません。
小型であることから、鉢物としての人気が高く、日本でも良く販売されています。
葉っぱは濃い緑色で、艶やかです。
オレンジ色の花のとの対比が、人気の理由と言われています。
花は5㎝程度の大きさで、いくつも集まり花穂を形成。
花の付け根は苞に覆われています。
花が見られる期間は長く、5月から10月ごろです。
寒さに弱いため、冬場は室内で栽培する必要があります。
寒さ対策を行えば、翌年にもしっかりと花を楽しむことができますよ。
クロッサンドラの名前の由来
日本でも良く知られている名前の「Crossandra(クロッサンドラ)」は、学名であり、西洋でも呼ばれている名前です。
ギリシャ語が語源と言われており、2つの単語が合わさりつけられています。
おしべの形が房のように見えることに由来し、房飾りを表す「Krossos(クロッソス)」という単語と、雄の意味がある「aner(アネラ)」が語源です。
西洋名はほかにもあり、「Summer Candle(サマーキャンドル)」と言われます。
これは、オレンジ色の花穂の先がロウソクの炎のようにたとえられることが由来です。
日本でもクロッサンドラという名前は知られていますが、「漏斗花(ジョウゴバナ)」という名前もあります。
これは、花穂がジョウゴのように見えることからつけられました。
また属名に由来する「縁取雄蕊(ヘリトリオシベ)」という名前もあります。
クロッサンドラが誕生花となる日にち
11月4日
クロッサンドラの花言葉
「友情」「仲良し」「尊大」「誇示」「理想の美」などがクロッサンドラの花言葉です。
鮮やかなオレンジ色の花がたくさんん連なり、花穂を作る姿から、「友情」、「仲良し」などといった花言葉がつけられました。
また、「誇示」や「理想の美」といった花言葉は、花穂がまるで火がともるキャンドルのように美しかったことからつけられたのでしょう。
クロッサンドラの色別の花言葉
オレンジ色が印象的なクロッサンドラですが、黄色や赤などの花色もあります。
しかし、花色別の花言葉はつけられていないようです。
クロッサンドラの怖い花言葉
オレンジ色の鮮やかな花色が特徴のクロッサンドラ。
花穂が風で揺れるとキャンドルの炎を見ているような美しさがあります。
そんなクロッサンドラには、「虚飾」という花言葉がつけられていました。
「虚飾」とは、「中身をともなわない外見だけの飾り」や「みえ」といった意味があります。
これは、オレンジ色の花がたくさん咲くことで、緑色の苞が見えなくなることから、つけられたそうです。
クロッサンドラの品種
現在50種類ほどの園芸品種があると言われているクロッサンドラ。
日本には1912年ごろに栽培が始まったと言われています。
その中でも、日本で良く知られている品種を紹介します。
【かがり火】
花のオレンジ色が濃いのが特徴で、花房も大きいです。
本来は50㎝程度の背丈ですが、地植えすると1m程度にまで成長します。
炎のように見える花と葉っぱとの対比が素敵で、人気のある品種の1つです。
【トロピックフレーム】
クロッサンドラの中でもたくさん流通している品種がトロピックフレーム。
見栄えが良いのが特徴で、オレンジ色の代表的な花とも言えます。
【スーパーキャンドル】
茎が真っすぐと伸びる品種で、1つ1つの花の大きさも大きいです。
花穂が真っすぐと伸び、花が終わった後は麦のように見えます。
暑さにより強いことも特徴です。
【リフブレー】
オレンジ色の花が良く知られているクロッサンドラですが、こちらは翡翠色の花をつけます。
花の大きさも大きく、とても綺麗です。
実は翡翠色の花は、クロッサンドラではなく、エクボリウム・ビリデという花と言われています。
本来の花の名前では、人気が出なかったことから、すでに良く知られていたクロッサンドラの1種として流通させたことが由来と言われています。