1970年代に日本に伝えられたハツコイソウ。
日本の高温多湿な夏は、成育がなかなか難しく、育てる人は多くありません。
しっかり環境を整えると、蝶々のように可憐な花を咲かせることができます。
目 次
ハツコイソウとは
オーストラリアが原産の低木で、オーストラリアの中でも砂漠に生息しています。
高温多湿の場所が苦手で、寒さにも弱いことから、日本では一年草として扱われることが多いです。
日本のように梅雨があり、長雨が続く場合、花が傷みやすく、日本での成育は難しいと言われています。
日本で冬越しさせたい場合は、鉢を室内に移動するなどして、寒さ対策をしましょう。
夏場は日陰に移動させ水やりは少なくすることがポイント。
花が咲く時期は11月から4月で、寒い時期に見られます。
葉っぱは細く短く、棒状の形です。
茎は成長するにしたがい、木のように変化します。
花色は赤、ピンク、紫、青、オレンジ、白、黄色、複色など種類が多いです。
小さな花びらが2枚、大きな花びらが3枚の計5枚からなります。
花びらの形は、ダーツの羽根のような形をしているものや、フチに切り込みが入る物などさまざまです。
ハツコイソウの名前の由来
日本で一般的に呼ばれている「初恋草(ハツコイソウ)」という名前は、日本に伝えられた時に販売業者の人が名づけたそうです。
学名は「Lechenaultia(レシュノルティア)」で、西洋でもこの名前がつかわれています。
フランスの植物学者である、「Jean Baptiste Leschenault de la Tour(ジャン バティスト・レシェノー・ド・ラ・トゥール)」からつけた名前です。
本来なら「Leschenaultia」となるはずでしたが、名づけたロバート・ブラウンが3文字目のsを入れ忘れたまま公表してしまったため、「Lechenaultia」となったと言われています。
ハツコイソウが誕生花となる日にち
11月3日
ハツコイソウの花言葉
「秘密」「淡い初恋」「約束を守る」などがハツコイソウの花言葉です。
蝶々のようなひらひらとした花びらが、一見すると弱々しく感じられます。
実際に高温多湿な場所や寒さに弱いです。
そんな性質をもちながらも、冬から春にかけて長い間花を咲かせることから、意外性を感じ「秘密」とつけられたと言われています。
ひらひらとした花びらと淡く鮮やかな色が、可憐さを思わせることから、「淡い初恋」とつけられました。
ハツコイソウの色別の花言葉
赤、ピンク、紫、青、オレンジ、白、黄色、複色などたくさんの花色を持つハツコイソウ。
花色は豊富ですが、色別の花言葉はないようです。
ハツコイソウの怖い花言葉
どこか弱々しさを感じさせるハツコイソウで、日本では過保護に育てる必要がある花です。
しかし、弱々しくも美しく咲く花姿からつけられた花言葉が多く、怖い印象の花言葉はありません。
ハツコイソウに似た名前のハツユキソウ
花の見た目は似ていませんが、名前がよく似ているのがハツユキソウ。
ハツコイソウはクサトベラ科・レシュノルティア属の花ですが、ハツユキソウはトウダイグサ科トウダイグサ属の一年草です。
細長い葉っぱのフチが白く彩られ、初雪がついているようにみえることから「初雪草(ハツユキソウ)」と名づけられました。
花は白く小さな花で、特徴的な葉っぱに隠れる様にひっそりと咲きます。
ハツユキソウという名前から冬に咲く花かと思われますが、開花期は夏です。
日本に伝えられたのは、ハツユキソウのほうが早く1860年ごろには伝えられたと考えられています。
ちなみにハツコイソウは1970年代に持ち込まれたそうです。
名前のよく似ているハツユキソウの花言葉には、「好奇心」「祝福」「穏やかな生活」などがつけられています。
ひらひらとした花びらが、空を優雅に舞う蝶々のように見えるハツコイソウ。
花色が淡く、パステルカラー調であり、初恋の甘酸っぱさを思い起こさせます。
日本で育てるのは少し難易度が高いですが、可愛らしい花を栽培してみたいですね。