■はじめに
年度が切り替わる4月から5月に入るとクラスにも慣れ、いよいよ本格的に授業がスタートする時期になります。
研究室やゼミが始まる学生さんも多いのではないでしょうか。
そんな5月の中旬は、私達の学生生活に関係のある博士の日です。
目 次
■博士の日とは
博士の日は毎年5月7日にあります。
博士の日をいつ誰が制定したのかは分かりませんでしたが、日本で博士が誕生したことにちなんで制定されました。
学位制度の基礎となった記念日と言えます。
■意味や由来
博士の日は5月7日ですが、1888年(明治21年)のこの日、日本で初めて博士号が授与された日です。
授与されたのは政治学者の加藤弘之、理学博士の矢田部良吉などの25人でした。
現在のように論文の提出はなく、当時は教育への貢献が評価され“名誉博士”として称されたものでした。
ちなみに論文提出を必要とした現在のような形になったのは、これから3年後のことです。
■イベント
1999年(平成11年)から、つくば市・つくば市教育委員会主催の【つくばちびっ子博士】が行われています。
これは、期間内につくば市内の研究機関等で行われるイベントや展示等を見学、体験することでスタンプラリーを進めていくというもの。
この専用スタンプを押してもらった特製パスポートを事務局に提出すると、“つくばちびっ子博士”に認定されます。
認定基準は3段階あり「最優秀つくばちびっ子博士」には、18個のスタンプと400字程の感想文が必要とのことです。
また各博士号認定者には、その区分に応じて認定証の交付や記念品が贈呈されるとのこと。
20周年を迎える2018年も7月21日~8月31日にかけて行われました。
筑波大学やJAXA筑波宇宙センター、理化学研究所、アステラス製薬などの38施設が対象となり、ツアーバスも運行されたのだそうです。
対象は全国の小学生、中学生ですが大人も同行できるとのことで、自由研究にも役立てられますし普段見ることの出来ない施設見学は大人も楽しめそうですよね。
研究学園都市である筑波ならではのイベント、ぜひ家族で参加してみてはいかがでしょうか。
■博士の雑学
博士の日にちなんだ雑学をご紹介します。
□博士の読み方
博士の読み方には「ハカセ」と「ハクシ」があります。
一般的には物知り博士、漢字博士など「ハカセ」の慣用読みが使われています。
それに対し学位としての理学博士、文学博士などの正式呼称としては「~ハクシ」という形で用いられます。
□博士号とは?!
博士号は学位の中の一つです。
学位とは国によって様々ですが、日本だけでなく国際的にも「博士」は最高位の称号で「ドクター」とも呼ばれています。
取得には2パターンあり、大学院の博士課程を修めた「課程博士」と大学院に論文を提出し認められた場合に授与される「論文博士」に分けられます。
□学位とは?!
学位とは、一定の教育課程の修了者やそれと同等の者に対して、学術上の能力または研究業績に対して与えられる栄誉称号のことです。
大学などの高等教育機関や国の学術評価機関から授与されます。
博士の他に「学士」と「修士」があり、大学から大学院に進む中で学士(4年制学部)→修士(修士課程=前期博士課程おおむね2年間)→博士(博士課程=後期博士課程おおむね3年間)の順に修得できる流れになります。
ただ、主に理系等の学部学科によっては6年制を経た後、修士課程ではなく直接博士課程へ進学するパターンなどもあります。
その他にも専門職大学院で学び修了した場合に授与される「専門職学位」や短期大学を卒業した者に授与される「短期大学士」というものもあり、日本ではこの5つの学位があると言われています。
■まとめ
博士の日についてご紹介させて頂きました。
近年では博士の就職難と言われるポスドク問題などが話題となりましたが、博士の日に由来する通りいつの時代も人間性や社会性が問われるのかもしれません。
とは言え、志を持ち専門分野を極めるというのもまた素晴らしいことですよね。
毎年5月7日博士の日には、子ども達と一緒に参加できるイベントをチェックしたり興味のあることを探しにお出掛けしてみるのはいかがでしょうか。
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