月によって30日だったり、31日だったりと、「何月に31日あったかな?」っていうことありませんか。
規則正しく交互に30日、31日の月がくればすぐわかるのに、なんでこんな変則的な暦になっているでしょう?
そんな暦のおもしろい由来と、これさえ知っておけば、どの月が31日なのかすぐわかる方法を紹介します!
目 次
大の月・小の月とは?意味や由来は?
31日ある月のことを大の月、31日ない月を小の月(小月)といいます。
地球が太陽の周りを一周するのにかかる日数は365.2422日とされており、この0.2422日という端数があるため、4年に一度の閏年(うるう年)を設けて調整します。
今の暦のもとは「ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)」によって作られました。
この初めの暦は「大の月」と「小の月」が順序良く並んでいます。
◆ユリウス暦
1月31日
2月29日(閏年30日)
3月31日
4月30日
5月31日
6月30日
7月31日
8月30日
9月31日
10月30日
11月31日
12月30日
というように大の月(31日)と小の月(30日)が交互になっていました。
この暦だと2月は4年に1回閏年がきて30日となります。
昔のローマでは1年が3月から始まり2月で終わっていたので、その2月を29日にし、閏年を30日にして調節していました。
大の月が7月と8月に連続する理由。2月はどうして28日まで?
のちに、ローマの皇帝のアウグストゥスが、自分の誕生月の8月が「小の月」になっていることが気にいらなず、2月の1日をとってきて8月に付けたのです!
それまでの2月の29日が28日に減り、8月の30日が31日に増えることになったのです。
しかしそうすると、7月8月9月が3連続で31日となってしまうので、9月以降の大小を入れ替えてしまいました。
◆アウグストゥス暦(現在使われている暦のこと)
1月31日
2月28日(閏年29日)
3月31日
4月30日
5月31日
6月30日
7月31日
8月31日
9月30日
10月31日
11月30日
12月31日
権力者のわがままでこのように暦も変わっていってしまったのです!
30日の月と31日の月(小の月・大の月)の覚え方
覚えやすいユリウス暦から変則的なアウグストゥス暦になり、何月が31日なのか覚えにくくなったので、ここで覚え方を2つ紹介します。
西向く侍(にしむくさむらい)での覚え方
西向く侍を平仮名に直して、「にしむくさむらい」としましょう。
ニ・シ・ム・ク・サムライ
二→二→2
シ→四→4
ム→六→6
く→九→9
サムライ→士→11
サムライのことを「士」といいます。
士を分解すると「十と一」。よって11となります。
つまり2月・4月・6月・9月・11月が小の月(31日でない月)になります!
ジャンケンのグー・げんこつでの覚え方
子供でもすぐわかるのがこぶしの凹凸を使った覚え方です。
げんこつをつくり、骨が出た出っ張った部分凸を「31日の月」として、へこんだ部分凹を「30日の月」とします。
人差し指の凸部分から1月スタート、小指の凸部分を7月・8月として折り返します。
これで小さな子供でも指をなぞりながら覚えられます!
※転載・出典禁止画像
以上、30日と31日の月の覚え方でした。
暦の由来は、意外な権力者の影響でした。
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