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京都市電開業記念日とはいつ?意味や由来、イベントは。日本初の市電

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■はじめに

私達の周りには様々な交通手段がありますが、その中でも電車は生活に根付くのみならず、経済成長にも大きな影響を与えてきました。

そんな電車の始まりとも言える「京都市電開業記念日」は、2月初旬にあたります。

 

■京都市電開業記念日とは

京都市電開業記念日は毎年2月1日にあります。

京都市電開業記念日が制定されたのは、1895年(明治28年)のこと。

京都電気鉄道によって日本初の市電(路面電車)が、営業を始めた日になります。

 

■意味

京都市電開業記念日は、日本で初めての市電が営業を始めた日ですが、その距離は塩小路東洞院通(現在の京都駅前付近)~伏見町下油掛(後の京橋)間の6.4kmでした。

当初、民間企業である京都電気鉄道により、一般営業用電気鉄道として開業されました。

 

その後、1912年(明治45年)に京都市による市営路線開設(4路線7.7km)から路面建設が始まり、1918年(大正7年)に全面市営化を経て最盛期には76.8km、車両351両もの路線となりました。

しかし、自動車の普及や地下鉄開業に備えることとなり、1978年(昭和53年)9月30日で全廃されました。

 

今では市電のみならず、鉄道や新幹線等の発展が当たり前となっていますが、まさにその始まりとも言える記念日ですね。

 

■由来

日本初の電車が京都で開業されたのには、国内に先駆けて(世界でも2番目)水力発電が行われたことが挙げられます。

 

これは、東京奠都(てんと)に伴って天皇の膝下という地位を失った京都が挽回を図り、政府からの下賜金をもとに琵琶湖疏水(そすい)を計画したことから始まりました。

当初は水車に利用する予定であった水力でしたが、発電に使えることが分かり急遽、蹴上に水力発電所を建設しました。

 

そして当時、京都の近代化の象徴であった市電の動力として電気が使われることとなったのです。

 

■イベント

2017年から伏見歴史同好会主催の「歴史Do!フェス」が京都市伏見区で開催されています。

伏見区役所で行われ、伏見チンチン電車の会もブース出展やシンポジウムへ参加し、初期の京都電気鉄道をモデルにしたペーパークラフトを走行させたのだそうです。

 

伏見チンチン電車の会は、京都市伏見区のまちづくりのチームとして2017年から活動していて、地元のイベントやラジオ等に参加しています。

京都市では日本初となるチンチン電車にまつわる展示やイベント等を目にすることもあるかと思いますので、お越しの際にはチェックしてみるのも面白いかもしれません。

 

■市電の雑学

京都市電にちなんだ雑学をご紹介します。

 

□電車の先走り

京都電気鉄道はに、電車が来ることを知らせる「電車の先走り」と呼ばれる告知人がいたことが有名です。

これは、多発する事故へ対応する為に、開業から半年を過ぎたころから義務付けられたものでした。

告知人のほとんどは14歳以上の少年で、印半纏を着て昼は赤い旗を、夜は赤い提灯を持って「電車が来まっせえ、危のおっせえ」と叫びながら走っていたそうです。

それは走行中の電車から飛び降りて、電車より前を走るといった危険と隣り合わせの仕事でした。

そして、特に重労働だった夜間の告知人は1898年(明治31年)に、昼間の告知人は1904年(明治37年)に廃止されるまで続きました。

 

□京都市電の今

京都電気鉄道伏見線の両起点であった場所には、発祥地としてそれぞれ記念碑が建てられています。

北の起点であった京都駅前(現在は京都駅北側)と、南の起点であった伏見区下油掛の伏見駿河屋前です。

 

電車については、平安神宮南神苑には開業時に走ってた車両がそのまま保存してあり、烏丸通りの北阪ビル1階にも初期の車両(復元)が屋内に保存されています。

梅小路公園では市電広場での保存だけでなく、園内を走る車両に乗ることもできます。

 

その他の公園や学校、保育園等にも保管され、広島鉄道や伊予鉄道では今でも実際に京都市電の車両が走っています。

 

■まとめ

京都市電開業記念日についてご紹介させて頂きました。

市電を見かけることも少なくなって来ましたが、発祥の地である京都だけでなく、いろいろなところで今も見守り活躍していていることに歴史を感じました。

毎年2月1日には、市電を見に行ったり利用してみるもの風情があって良いかもしれませんね。

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