「1月26日 パーキングメーターの日」
■はじめに
田舎で暮らしていればパーキングメーターにお世話になることもないし、ひょっとすると見たこともないなんて人もいるかもしれません。
パーキングメーターとは、
「時間制限駐車区間内に設置され.車両を感知し.引き続き駐車している時間を.自動的に測定する機械のことです」
というのが、警視庁駐車対策課駐車対策第二係の公式説明です。
目 次
■パーキングメーターの日とは
1959(昭和34)年1月26日、東京都が日比谷と丸の内に日本で初の有料路上駐車の制度を導入し、1283台のパーキングメーターを設置しました。
パーキングメーターの日と言われますが、どこの機関がいつ制定したものやら、どうもはっきりしませんし、別名「有料駐車場の日」とも言うそうですから、役所が関わっているとも思えません。
■パーキングメーターの日の意味と由来
記念すべき日本のパーキングメーター1号機は、有楽町の都庁(現東京国際フォーラム)前に設置され、料金は15分につき10円で、豆腐1丁10円、牛乳14円、喫茶店のコーヒー60円、新聞購読料330円といった時代でした。
パーキングメーターの発祥はこれに先立つ1935年にアメリカで発明されました。
当初はコイン投入口、時間表示のスイッチとダイヤルという構造で、この形が長く続いていましたが、80年代の電子部品の登場以後は、デジタル表示、チケット発券、電子マネーの機能が導入されています。
しかし、監視員という人的パワーが必要な点は変わっていませんね。
■パーキングメーターの日のイベント
そもそもイベントをやろうにも旗振り役がいません。
一応、パーキングメーターの管轄は各自治体の警察ですが、イベントにはふつう費用が発生するので「どこから出てるカネでやってるんだ」と白眼視されるは必定です。
そう言えば、駐車料金ではなく「手数料」と呼ぶそうですが、この膨大な手数料の使途をあまり話題にされたくない空気もあるような、ないような…。
■パーキングメーターの日の雑学
▽性善説の運用
パーキングメーターの運用は、ひとえに性善説を拠り所としていますから、当然、このルールの目をかいくぐって料金、じゃなかった手数料をごまかそうという人たちもいるんですね。
白線の枠からはみ出して駐車すればセンサーに感知されずに済むとか、カラーコーンを置いて場所をキープするとか、すぐにおカネを投入しなくても問題がないため不払いで済ませるといった反則があります。
しかし、現在は監視カメラの設置などもあり証拠が残り、ちょっとケチっただけで大きな代償を負うことになりますので、悪用は絶対にしないでください。
▽60分を超過すれば駐車違反
パーキングメーターがある時間制限駐車区間は「より多くの人が公平に利用できるように」との趣旨ですから、60分の駐車を限度としていて1分でも過ぎてしまえば、料金追加では済まずに駐車違反となってしまいます。
また、平日と休日、日中と夜間、車両の種類などによって、利用の可否がありますから、駐車禁止標識の有無、道路標示を確認することが必要です。
▽駐車監視員
警察は駐車違反の監視業務を道交法に基づいて民間委託しており、緑の制服に蛍光チョッキをつけた(たいていはお年寄りの)人たちがその業務に就いています。
しかし、民間とは言っても、きちんと講習を受けて資格を持っている「みなし公務員」なので、もし監視員の作業にインネンをつけたり妨害すれば、それは立派な公務執行妨害罪になります。
監視員の仕事は、違反車両を発見すると車両を撮影すると同時にデータを入力、違反の確認標章を作成してクルマに取り付け、さらに標章を取り付けた車両を再度撮影して警察にデータを提出しますが、業務はここまでで違反切符は警察官の担当です。
組織の性格上、監視員に警察官OBの多いことは仕方ないとしても、自治体が徴収した違反金で民間会社と契約をしているため「一定数の違反」がないとこのシステムは成り立ちません。
違反摘発数のノルマがあるんじゃないかとウワサされてもいますが、膨大な数のクルマ社会ですから、そんな心配は要りませんね。
■まとめ
パーキングメーターの60分の制限時間でそわそわするくらいなら、あちこちに増えたコインパーキングを利用するほうが落ち着きますよね。
上手に使い分けることが都市を走るドライバー必須のテクニックです。
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