にんにくと言えば食べた際に臭いが気になる食材ではあるのですが、その臭いが強い分他の食材と比べてかなり高い栄養価を誇っています。
スタミナが出るのはもちろん高い栄養価が免疫力向上も行ってくれると言われているので、風邪や夏バテ対策にもおすすめです。
そのようなにんにくですが、栄養価が高いと言っても食べすぎてしまうと胃痛や腹痛・胸焼けなどを引き起こしてしまいます。
そこで、実際になぜにんにくを食べることによって胃痛や腹痛・胸焼けが起こるのか、その原因や対処法についてご紹介していきたいと思います。
目 次
にんにくで胃痛・腹痛・胸やけはなぜ起こる?
にんにくは最初にも挙げたように、栄養価が高く夏バテ対策や風邪予防のために食べる方も多いのですが、食べ過ぎると胃痛や腹痛・胸焼けを引き起こします。
もちろんこの症状については個人差が生じるのですが、この胃痛や腹痛・胸焼けはなぜ起こるのか疑問に感じる方も多いですよね。
これは「栄養価が高く体にいい=人体に影響が少ない」という考えが先行しているために疑問に感じるだけで、食材・栄養についても一長一短が存在します。
もちろん適量を食べればこのような胃痛や腹痛・胸焼けという症状は出ないのですが、食べすぎてしまうと過剰摂取にもなるため、体に悪影響が出ます。
特ににんにくは臭いもきついように、刺激物でもあるので、このような刺激物を急に大量摂取すると体内で危険信号が流れ、危険であることを促す症状を発生させます。
にんにくで胃痛・腹痛・胸やけの原因は?
更に具体的にご紹介していくと、胃痛や腹痛・胸焼けの原因は抗酸化作用・強い殺菌作用が大きく関係していると考えられています。
これはどういうことかと言うと、にんにくはビタミンB1が豊富な食材としても知られています。
このもちろん他の栄養素も高いのですが、豊富な栄養が疲労回復や免疫力向上を促してくれます。
にんにくを切り刻むと臭いが出ると思いますが、にんにくの細胞を壊すことによって臭いのもとであるアリシンができます。
強い臭いの原因であるこのアリシンが高い殺菌効果や抗酸化作用を持っており、ビタミンとも結びやすいので体にいい影響を与えてくれます。
この殺菌作用や抗酸化作用が他の食材と比べて高いのがにんにくの魅力でもあるのですが、この殺菌作用・抗酸化作用が免疫力を促してくれる働きをしてくれます。
しかし、裏を返してしまえばこの殺菌作用・抗酸化作用は大量摂取をすることによって人体に悪影響を及ぼします。
普段は適量取ることによって殺菌作用・抗酸化作用が働いてくれるのですが、大量に摂取すると必要でない刺激を体に与え、体の中を荒らしてしまう原因になります。
刺激が強いだけでなく、必要な共存菌までも殺菌してしまうのです。
そのため、体のバランスを取りにくくなり、体に悪い影響が及び始めます。
このような過剰摂取をしすぎてしまうと胃痛・腹痛・胸焼けでなく、逆流性胃腸炎を引き起こす可能性があるので要注意しましょう。
にんにくで胃痛・腹痛の時間はどれくらい?
にんにくを食べすぎることによって胃痛や腹痛などの症状を引き起こすとご紹介しましたが、この時間についてはやはり個人差が大きく存在します。
人によって代謝や免疫・耐性が異なると思いますが、にんにくを大量に摂取した量にも大きく関係します。
そのため、この時間という明確な時間は言えないと言ったほうが正確かと思います。
しかし、先ほども挙げたように、にんにくは刺激が強く殺菌作用や抗酸化作用が高いので、耐性が弱い人は長時間の胃痛や腹痛に悩まされやすいです。
下手すると下痢症状が続く方もいるほどなので、にんにくの食べ過ぎないようにしましょう。
にんにくで胃痛・腹痛時のガス・おならはいつまで?
次はにんにくを食べて胃痛や腹痛時のガス・おならについてです。
にんにくを食べると体臭が臭くなると言われていますが、これは事実と言われています。
というのも、にんにくを食べると口臭でも残ると思いますが、この臭いのもとであるアリシンは口に残って口臭になるだけでなく体の中に溶けて体内循環をします。
そのため、臭いのもとが外へ出ようとするので、体臭になるのですが、ガスを排出するおならも当然体臭になるので臭い匂いになります。
摂取量や代謝量にも大きく左右されるのですが、一般的には15時間から48時間程度はにんにくの臭いは継続すると言われているので、おならも同様と考えて間違いないかと思います。
にんにくで胃痛・腹痛と吐き気が来たら?
次はにんにくを食べた際に胃痛や腹痛・吐き気の症状が出た場合についてご紹介します。
この胃痛や腹痛・吐き気と言った症状が出る場合は完全に食べ過ぎです。
もちろんこのような症状が出た場合は病院に駆け込むのが1番です。
胃痛や腹痛・吐き気を起こしている状態は胃腸を悪くしている状態でもあるので、過度な薬の摂取などは逆に悪影響を与えかねません。
そのため、できるだけ病院に通うことをおすすめします。
にんにくで胃痛・腹痛の対処・解消法は?
次は対処・解消法についてご紹介します。
にんにくの胃痛や腹痛の最も正しい解消法はやはりにんにくの食べる量を適量にするという点です。
それ以外で挙げるとするならば事前に牛乳や水を多く摂取しておくのが好ましいです。
もちろん刺激の少ない食べ物を体に取り入れてからが好ましいのですが、空腹時は極力避けるようにしましょう。
牛乳のカゼインなどはアリシンとも結びつきやすい性質があるので、臭いも抑制されやすいです。
しかし、牛乳や水を大量に摂取しているからと言ってにんにくを大量に食べていいというわけではないので、胃や腸などの体を労る意味でも食べ過ぎには注意しましょう。
にんにくで腹痛時に正露丸は効果があるの?
にんにくを食べて腹痛を起こした場合、正露丸を飲む人も意外と多いです。
この正露丸については必ずしも効果があるとは言い難いです。
普段正露丸は食べ過ぎたときや飲みすぎた時、体の不調時に飲むことが多いのですが、これは身体の症状を和らげる程度の効果しかありません。
しかし、このような腹痛が起こっている症状は胃や腸が荒れている状態でもあるので、正露丸が必ずしも特効薬になるとは限りません。
もちろん個人差はあるのですが、効く人もいれば効かない人もいるので、腹痛の症状が続く場合は正露丸で収めようとせずに病院に行くようにしましょう。
にんにくを食べて腹痛にならない対策は?
にんにくを食べて腹痛にならないための対策は何度もご紹介しますがやはり「食べすぎない」ことに限ります。
にんにく好きの方も多いかと思いますが、にんにくは細胞を壊せば壊すほどアリシンができます。
特ににんにくのすりおろしなどは1番アリシンができている状態で、その次はにんにくの切り刻み、スライスとなるのですが、腹痛になりにくい調理法は存在します。
その調理法とされているのがにんにくをそのまま加熱して食べるという点です。
細胞を壊すことによってアリシンが発生するとご紹介しましたが、そのまま加熱して上げることによってアリシンの発生を抑制し、栄養価がたっぷり詰まった状態で食べることができます。
そのため、にんにくを食べる際にはにんにくのホイル焼きなどが特におすすめです。
にんにくを食べる適量は?
最後はにんにくを食べる際の適量についてご紹介したいと思います。
にんにくの食べる目安は生である場合は1欠片、加熱した場合は2,3欠片が適量とされています。
これ以上摂取してしまうと適量範囲外になるので、食べ過ぎになりやすいです。
「まとめ」にんにくはやはり適量を!
今回はにんにくによる症状についてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
にんにくは体にいい食材として知られていますが、やはり適量が存在します。
何事も食べ過ぎないことが好ましいので、にんにくも適量を守って摂取するようにしましょう。
にんにくの効果・効能は。肌や血圧、免疫や老化防止にはいいの?