ダリアといえば、細かな花弁に鮮やかな色が印象的な花です。
豪華で女性らしいイメージから、贈り物として花束に入れられることも多いですが、その花言葉をご存知でしょうか?
ダリアは品種が多い分、花言葉もいくつか存在します。
目 次
ダリアの花言葉
ダリアの花言葉は「栄華」「優雅」になります。
遠くからでも目立つダリアにぴったりの、豪華なイメージの言葉ですね。
多くの品種がありますが、「皇帝ダリア」という大輪のダリアには「乙女の真心」「乙女の純真」という花言葉も付けられています。
薄ピンクの可愛らしい色合いと、まっすぐにそびえる咲き姿から連想されたのではないでしょうか。
色で変わる花言葉
ダリアはピンク色のものが多いのですが、実はとてもカラフルな花です。
明るいものだけではなく、暗い色や淡い色もあります。
そんなダリアは、色によって花言葉が異なります。
赤色のダリア
「華麗」
華麗という言葉には華やかで美しいという意味があります。
鮮やかで派手な赤のダリアは見る人に高貴な印象を与えます。
その見た目に相応しい花言葉です。
白色のダリア
「感謝」「豊かな愛情」
シンプルですが存在感のある白のダリアには、相手を思いやるような花言葉が付けられています。
家族や恋人へのプレゼントにいかがでしょうか?
黄色のダリア
「優美」
爽やかな黄色のダリアは、中世に流行しました。
その色から、権力や財力を持つ人々に好まれたようです。
一輪あるだけで存在感を放つ、優雅な美しさが特徴です。
他にもピンクやオレンジ、紫といった色のダリアがありますが、それらには特に決まった花言葉は付けられていないようです。
実は怖い花言葉
豪華絢爛で良いイメージの花言葉が多いですが、「裏切り」というものもあります。
こちらの花言葉は、ナポレオン1世の妃だったジョセフィーヌが大切にしていたダリアの花を、ジョセフィーヌのことを嫌っていた貴婦人が知り合いの貴族と組んで盗んだというエピソードに由来しているそうです。
ジョセフィーヌは当時珍しかったダリアを大変気に入っており、頼まれても誰にも譲らなかったそうです。
ダリアはそれだけ人の心を魅了する花だということですね。
使ってはいけない花言葉
ダリアは贈り物に適した花ではありますが、あまり良くない意味の花言葉もあるので注意しなければいけません。
「気まぐれ」「移り気」「不安定」といったようなものです。
上記のようなエピソードのほか、ダリアが流行し始めたフランス革命期の情勢の不安定さが影響していると思われます。
現代では、「浮気」「不仲」などを連想させることもある言葉ですが、基本的には良い意味の花言葉が一般的に使われているので、あまり気にする必要はないと思います。
ダリアの誕生花の日にち
6月5日、7月29日、9月10日、9月23日
ダリアとは
ダリアの特徴
ダリアはキク科の多年草で、開花時期が7~11月と長いことが特徴です。暑さに強く寒さに弱いのですが、真夏よりも9月中旬~10月の秋ごろの方が咲きやすいと言われています。
原産地はメキシコとグアテマラで、メキシコの国花でもあります。
豪華な大輪種からシンプルな一重咲きなど、品種がとても多いです。
ダリアの名前の由来
「ダリア」という名前は、花を発見した植物学者のアンデシュ・ダールにちなんでつけられました。
ちなみに、その花が牡丹に似ていることから、「天竺牡丹(テンジクボタン)」の名がついていますが、現在はどの花屋でも「ダリア」という名前で呼ばれることの方が多いようです。
ダリアの種類
花の大きさは30cm以上のものから3cm以下のものまで、6段階に分かれます。
皇帝ダリアなどの大輪種が有名ですが、小さなものもあり、大きさによって花のイメージがかなり異なります。
草丈は、150cm以上のものから50cm以下のものまで、6段階に分かれ、植える場所によって大きさを選べるため育てやすい花とされています。
咲き方は、一般的とされる「シングル咲」、花弁の多い「ピオニー咲」、花弁が丸まっている「ポンポン咲」、水連に似た「ウォーターリリー」などがあり、全体的に丸みを帯びたフォルムです。
ダリアの品種
ダリアは世界中に数万種類ともいわれる数の品種があり、その形や名前もそれぞれ個性的で、同じダリアでも全く違う美しさがあります。
「レベッカリン」 小輪のポンポン咲で、5cmほどの大きさです。
小さなチェリーピンク色の花はとても可愛らしい印象です。
「ピーチキューピット」 中輪のフォーマルデコラ咲で、レモンイエローの先に白が入っています。
「群金魚」 中大型のインフォーマルデコラ咲で、黒紅に白が入った金魚を思わせる色合いです。
「オズの魔法使い」 中型のボール咲で、冬は薄ピンク、夏は濃いピンクと色が変化します。
「モラド」 中輪のボール咲で、赤みを帯びた紫色です。
落ち着いた大人っぽい印象の花です。
色や大きさによって、違う花のように特徴がありますが、どの種類も優雅で女性らしく、とても綺麗です。
扱いやすく、女性に人気のダリアを、ぜひみなさんも育てたり誰かへ贈ってみたりしてみませんか?