■はじめに
まだ春の余韻が抜けきれない4月から、5月に入るといよいよ本格的な夏を意識するシーズンになります。
お住まいのエリアによっては、すでに夏野菜の収穫を控えているところもありますよね。
そんな5月の中旬は、私達の夏の食卓に登場するゴーヤーの日です。
目 次
■ゴーヤーの日とは
ゴーヤーの日は毎年5月8日にあります。
ゴーヤーの日は沖縄県と当時のJA沖縄経済連によって、1997年(平成9年)に制定されました。
JA(全国農業協同組合連合会)沖縄経済連はJA沖縄信連(沖縄県信用農業協同組合連合会)と統合し、2005年から現在のJAおきなわ(沖縄県農業協同組合)になりました。
■意味
ゴーヤーの日は、消費者に対してゴーヤーを広く知ってもらいたい、もっと食べてもらいたいという意味合いがあります。
沖縄を中心にスーパーなどの販売店では特別セールなどのイベントが行われています。
■由来
5月8日は、「ゴー」「ヤー」と読むことができます。
この語呂合わせと、この時期から生産量が増えることにちなみゴーヤーの日は5月8日に制定されました。
ちなみに、数字を裏返した8月5日を「裏ゴーヤーの日」として5月8日からこの日にかけてキャンペーンを行っているところもあります。
■イベント
ゴーヤーの日に合わせて沖縄県内では様々なイベントが行われていますので、一部紹介します。
名護市の「JAファーマーズマーケットやんばる」では県農林水産物販売促進協議会主催のイベントがゴーヤーの日、当日に行われました。
セレモニーでは副知事によるゴーヤー旬入り宣言や保育園児によるゴーヤーのダンスが披露されました。
また、会場内ではゴーヤーの特売や野菜ソムリエによるレシピの紹介が行われ、たくさんの買い物客で賑わったそうです。
同じく沖縄県の石垣島に位置する「JAファーマーズマーケットやえやま」の“ゆらてぃく市場”でも当日にゴーヤーのイベントが行われました。
会員が育てたゴーヤーの販売、地元産ゴーヤー料理の無料試食会、八重山農林高校の生徒が育てたゴーヤー苗の無料配布などです。
こちらの市場の名前ゆらてぃくは、八重山の方言の「よってらっしゃい」という意味なのだそうで、八重山の特産品を多数販売する地元でも人気のマーケットです。
その他にもたくさんの販売店や飲食店でイベントが行われたり、アルコール類を販売する企業などでも商品に合わせたゴーヤーのレシピを公開していましたので、ぜひチェックしてみてくださいね。
■ゴーヤーの雑学
ゴーヤーの日にちなんだ雑学をご紹介します。
□ゴーヤーの本当の名前とは!?
ゴーヤーの別名と聞いて思い浮かぶのは、やはり「ニガウリ(苦瓜)」ですよね?
この2つの名前が一般的だと思いますが、実は植物としての正式名称(標準和名)があります。
それが、つる性の植物に実るレイシを意味する「ツルレイシ」です。
「レイシ」は熱帯の地域などで取れる果物として知られるライチの標準和名のことで、表面がイボに覆われたような見た目と、仮種皮が完熟すると甘くなる2つの特徴が似ていることに由来してツルレイシになったと言われています。
ちなみにライチを漢字にすると「茘枝」なのですが、日本語の音読みだと「レイシ」になります。
1990年代以降から日本で広く食べられるようになり広がったゴーヤーやニガウリの呼び名ですが、それまでには地域によってツルレイシや略したレイシと呼ばれることも多かったとのこと。
これではライチとレイシが分かりづらくなってしまいますので「レイシ=ライチ」に、「ツルレイシ=ゴーヤー、ニガウリ」にシフトしていったのです。
□ゴーヤーの苦味の正体
独特な苦味があることで知られるゴーヤーですが、この苦味は主にモモルデシンという苦味タンパク質によるものです。
ワタが苦いイメージがありますが、表面の緑色でデコボコしている部分に苦味が集中していて、なおかつ色が濃くデコボコの粒が小さいほど苦味が強くなるのだとか。
そもそもゴーヤーは未成熟な状態で果皮を食べていますので、成熟度が増すほど苦味が和らぎ完熟した実は黄色く軟化して裂開し甘味も出るとのこと。
ただ、しゃきしゃき食感が無くなるなど食用には向かないようです。
苦味が苦手な方は、選ぶときに参考にしてみてくださいね。
■まとめ
ゴーヤーの日についてご紹介させて頂きました。
苦味があることから下処理なども必要となるゴーヤーですが、この苦味が食欲を促す効果があることに加え、野菜の中でも加熱に強いビタミンを持ち合わせていることから夏バテに最適な食材です。
毎年5月8日ゴーヤーの日には、食卓やイベントでゴーヤーを楽しんでみるのはいかがでしょうか。
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