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自然公園の日とはいつ?意味や由来、イベントは

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「7月21日  自然公園の日」

■はじめに

ちょっと寄り道をしてひと休みする身近な公園から、旅行先の雄大な公園まで、大小さまざまな公園が私たちの生活に彩りを添えてくれています。

中でも自然豊かな「自然公園」は国土の約14%を占めていて、東京都の面積の36%が自然公園とは意外な数字で驚いてしまいます。

 

■自然公園の日とは

1957(昭和32)年7月21日、自然を守り、親しもうという趣旨で「自然公園法」が制定され、以来、この日を「自然公園の日」としています。

自然公園法は、1931(昭和6)年に制定された「国立公園法」に曖昧な部分があり、開発制限の実効性に乏しいため、新たなこの法律で規制強化を図ったものです。

 

■自然公園の日の意味と由来

「自然公園」と言われても、すぐにハッキリとは説明しにくいですね。

自然公園法にある自然公園の定義は、

「すぐれた自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進をはかり、国民の健康、体育および教化に資することを目的として、一定の区域を画して指定される公園」

というものです。

 

法律にしては比較的わかりやすい文章ですが、「教化」とあるのは「強化」の誤りではなくて、「人を教え導き、道徳的、思想的な影響を与えて正しい方向へ進ませること」だそうで、もともとは仏教に由来する言葉です。

 

しかし、都市部にある公園は、コンクリートや人工造形物もあって、自然公園と呼ぶには違和感がありますね。

これは自然公園の対極にある「都市公園」で、都市公園法という法律もあります。

 

■自然公園の日のイベント

自然公園法は環境省の管轄で、各自治体や国立公園協会と共催で「自然公園ふれあい全国大会」を夏休み期間中に国立公園、国定公園で実施していましたが、かの事業仕分け旋風後に国立公園協会が消滅してからは、大規模なイベントは行われていません。

それでも国立公園協会の後に誕生した「自然公園財団」が、全国の20支部を中心に、通年で自然ふれあい活動を展開するほか、自然環境の保全、施設維持などにあたっています。

 

また自然公園の日は夏休み期間とあって、各自治体や企業もいろいろな企画で自然に親しんでもらうイベントを実施していますが、特に自然公園の日を意識している様子もなくて、この日も名ばかりの記念日と言えそうです。

しかし、当日ばかり一過性のイベントをやるよりも、春夏秋冬、季節の折々に自然と触れる機会を持つことのほうに意義があると思います。

 

自然公園の日の雑学

▽こんなにたくさんある公園の種類!

それでは、おおもとの「公園」の定義を確認してみましょう。

公園は公衆の利用が前提とされていますが、動物公園や都市公園、森林公園など、その用地を確保して施設整備を行う営造物公園と、国立公園、国定公園など一定の地域を指定し、規制によって環境を維持する自然公園(地域性公園)に大別されます。

 

次に、営造物公園をもう少し詳しくすると、

*住区基幹公園…身近にある小さな公園で、児童公園や近隣公園とも呼ばれています

*都市基幹公園…運動公園、総合公園のことです

*大規模公園…複数の市町村で広域レクリエーションが可能な大きい公園です

*特殊公園…歴史公園、動物公園、植物公園、墓園などです。

*国営公園…国土交通省所管で、オートキャンプ場、立川飛行場跡の昭和記念公園など

*国民公園…皇居外苑、新宿御苑、京都御苑の3か所

*国民公園(等)…どういうわけか(等)が加わると、千鳥ヶ淵戦没者墓苑が入ります

といった公園が主な種類になりますが、

 

この他に、特定の目的を持った公園もあって、

*防災公園…災害時に防災拠点、避難地などの役割を果たします

*平和公園…第2次大戦の犠牲者を悼み、平和祈念の趣旨

 *森林公園…森林空間を利用し、森林浴や自然体験学習、レクリエーションなどに適す

などです。

 

さて、本題の自然公園ですが、国立公園、国定公園、都道府県立自然公園の3つに分類されますが、国立公園と国定公園の区別はよくわかりませんね。

 *国立公園…日本の景勝地の中でも特に素晴らしいとして環境大臣が指定し、国が管理する公園で、最北の利尻礼文サロベツ国立公園から、西の端の西表石垣国立公園まで、34か所が指定されています。

 *国定公園…国立公園に準ずる景勝地で、同じく環境大臣の指定ですが、管理は都道府県になり、56か所が指定されています。

 *都道府県立自然公園…その都道府県を代表する景勝地を知事が指定し、都道府県が管理します。全国に311か所もの都道府県立自然公園があります。

 (数字は2018年現在)

 

■まとめ

どこか旅行に出かけてみれば、目的地と意識していなくても、まず、どこかしらの自然公園に足を踏み入れているものです。

はるか昔より人間が自然からの恩恵を受け続けていることで、旅情と大自然の親和性が私たちのDNAのどこかに組み込まれているのかもしれないですね。

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