花魁草というとあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、別名の草夾竹桃(クサキョウチクトウ)やフロックスというとピンと来る人も多いのではないでしょうか。
今回は夏から秋にかけて鮮やかな花を咲かす花魁草の花言葉をご紹介します!
目 次
花魁草の花言葉
花魁草全般の花言葉はいくつかあり、大きく二つに分かれます。
一つは「同調」です。
花魁草には周りに合わせる、相手の意見に合わせるといった意味の花言葉が与えられています。
同調以外にも、「一致」「合意」「温和」などの花言葉があり、高い協調性とグループの輪を保つ温和さの象徴とされています。
花魁草は小さな花が寄り集まる様にして咲くので、その様子から相手や周囲の人間に合わせるというイメージが連想されたのだと思います。
もう一つは「あなたの望みを受けます」というもので、恋人に対して健気に尽くす人を表すような花言葉です。
似たようなもので、「あなたが気に入れば幸せ」「あなたを喜ばせようとすること」といった花言葉もあります。
大切な人へのプレゼントに添えると、より気持ちが伝わるかもしれませんね!
花魁草が誕生花となる日にち
3月16日、4月25日、5月2日、7月2日、7月14日、8月24日、8月28日、10月17日
種類別の花言葉
キキョウナデシコ
「あなたの望みを受けます」
花魁草と同じフロックスの種類の一つです。
これも、花魁草と同じく相手の要望に合わせたいという同調の気持ちと、相手への思いやりの気持ちが含まれています。
キキョウナデシコは濃いピンク~薄ピンク~白と、女の子らしい色の花で、恋人を思って行動する彼女を連想させます。
海外での花言葉
海外での花魁草の花言葉は、「harmony」(調和)と「our souls are united」(わたしたちは魂で結ばれている)です。
やはり海外でも日本と同じように調和のイメージがあるようです。
後者については、ツインソウル、あるいは「魂の双子」という考え方に通じるものだと思われます。
魂の双子は簡単に言えば、もとは一つの魂が二つに分かれた存在のことで、「元は一つの存在だったかのように近い・似ている・通じ合う存在である」こと、転じて、非常に親密で気の合う恋人同士、友人同士を表します。
とても仲の良い二人(三人以上でもツインソウルというそうです。仲のいいグループをさすこともあります)に相応しい花ということですね。
使ってはいけない花言葉
花魁草には「不活発」という花言葉があります。
元気がないこと、行動的ではないことを指す言葉です。
ネガティブなイメージの言葉ですが、基本的には前述したような「協調」「相手への思いやり」という花言葉が主に使われているので、贈り物として花魁草を選ぶ際にもあまり気にする必要はありません。
花魁草とはどんな花
花魁草の特徴
花魁草は花忍科の植物で、フロックスという花の種類の一つです。
原産地は北アメリカで、一部が北東アジアといわれています。
開花時期は6~10月で、花色は赤紫、白、ピンクなど沢山あり、園芸用として広く出回っています。
学名の「paniculata」(円錐花序の)の通り、全体的には円錐状で、2~3cmの花がピラミッド状に集まって咲きます。
名前の由来
フロックス自体はギリシャ語で火炎を表す「Phlogos」からきていて、赤やピンク色の花色が炎に見えることに由来しています。
花魁草は、香りが花魁が付ける白粉の香りに似ていることから名づけられたという説と、華やかな咲き姿が花魁の立ち姿に似ているという説があります。
別名であるクサキョウチクトウは、夾竹桃という花に似ていることからつけられました。
花魁草の品種
「オイランソウ」 一般的に花魁草というとこの品種のことを指します。紫、ピンク、白などの色があり、近縁種であるシバザクラに似ている花です。花魁の髪飾りのように華やかな見た目が非常に可愛らしい種類です。
「クレオメ」 西洋風蝶草という別名も持ちます。花自体は1日で枯れてしまうのですが、次々に蝶々のように可憐な新しい花を咲かせます。オイランソウほど花が集まっているわけではありませんが、まっすぐに咲く様子は凛としていて美しいです。
花魁草の花言葉は、とにかく相手を思いやり、周囲の輪を保とうとするようなものばかりです。
贈り物とするなら、「このプレゼントをあなたに喜んでもらいたい」という思いの表れにもなりますし、「あなたに合わせます(同調します)」という一途な思いを伝えることもできるので、恋人にも友達にも喜ばれるはずです!