「10月18日 フラフープの日」
■はじめに
フラフープはフラダンス(hula dance)のhulaと、輪のフープ(hoop)を組み合わせた造語で、文字通りフラダンスのような腰の動きで輪を回すお遊びでした。
フラフープは発売会社の登録商標になっています。
目 次
フラフープの日とは
アメリカで大流行していたフラフープが、1958(昭和33)年10月18日、東京都内のデパートで発売されたことを記念し、この日を「フラフープの日」と言うそうです。
■フラフープの日の意味と由来
大方の予想通りにフラフープはあっという間に全国的な大ブーム、美容と健康にも効果があるという宣伝文句も手伝って、発売1か月で80万本という爆発的な売り上げを記録しました。
値段は大人用が270円、子ども用は200円で、当時のラーメン40円、コーヒー60円、ビール大瓶125円と比較すると……ビール2本ちょいなら安い買い物に思えるし、ラーメン7杯分もするならお高い気もします。
老若男女、暇さえあれば公園、道路を問わず……とは少しオーバーにしても、とにかく雨さえ降らなければ、半径100mの範囲内では必ずどこかで、フラフープの輪が回っていましたね。
筆者はひねくれた子どもだったので、「あんなものどこが面白いんだ」とばかり見向きもしませんでしたが、コツさえつかめば案外カンタンで夢中になったそうです。
フラフープは大きすぎても小さすぎてもうまく回せないそうで、直径がおヘソから床までが適正サイズになり、材質によって重さも異なるので、初心者は600g程度の軽いポリエチレン製がおすすめです。
昔と違い、今のフラフープは色とりどりで、分解もできて持ち運びが便利になっていますね。
■フラフープの日のイベント
フラフープの愛好家も少なからずいるようですが、イベント開催といった動きはみられません。
しかし、日本フープダンス協会が毎年「全日本フープダンスコンテスト」を実施、個人・団体、キッズ、パフォーマンスなど多くの部門で技を競い合っています。
フラフープの日の雑学
▽健康被害の濡れ衣でブーム終了
あっという間に一世を風靡したフラフープでしたが、これまたあっという間に公園、校庭、町中から消え去ってしまいました。
事の起こりは発売からわずか1か月後、都内の少年の胃に穴が開いて重体となったのを最初に、次いで横浜と神戸で子どもが車にひかれ、千葉県では少年3人の腸捻転が発生するなど、すべてがフラフープによるものだとされました。
車の事故は場所の問題で、胃穿孔や腸捻転は後に科学的根拠のない濡れ衣と判明しましたが、当時はフラフープ犯人説が大々的に報道され、警察庁や厚生省(当時)が問題視、ついに千葉県東金市の小学校がフラフープ禁止令を出すに至りました。
これがまた報道されるや、全国の小学校が追随し、大人たちも恐れをなして、ブームは2か月もたずに終わってしまいました。
▽巨大フラフープ回しのギネス世界記録樹立は日本人
「ラージェスト・フラフープ・スパン」というギネスの認定記録があります。
これはいかに大きなフラフープを回せるかで、肩からお尻の間で3回以上回さなくてはなりません。
現在の世界記録保持者は日本人の山田祐也氏(38歳)で、内径540cm、重量11kgのフラフープで樹立した記録です。
ギネス記録挑戦とは言っても、家族や関係者以外に見学する人もいない運動公園で、ギネスからの立ち会いも、公式認定員の女性ひとりが目視で成否を判断していました。
■最後に
フラフープ悪玉説の発端となった責任を痛感した東金市は、2010年、市内の公園内に「フープ塚」を建立し、また「EGフープバトル」を考案して世界選手権を毎年開催するなど、フラフープ復活へ一役買っています。
「フープバトル」とは1対1でフラフープを回して、相手のフープを落とし合う競技で、小学生からお年寄りまで年齢制限はありませんが、世界選手権とはおおげさです。
はて、「EG」は何のことかと思いきや、EAST GOLDの略で、東金の直訳でした。
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