▪はじめに
神戸といえば開国後から外国船が多く行きかう事で発展し、異国情緒あふれるお洒落な町として今でも人気の高い観光地です。
この独自の文化が発展した元のなる神戸港に因んだ記念日や雑学についてご紹介していきます。
目 次
神戸港記念日とは
神戸港記念日は、毎年1月1日にあります。
この記念日は、1868年(慶応4年)1月1日に兵庫港(現在の神戸港)が開港したことに因んで、神戸市が制定したものです。
1868年1月1日は旧暦で1867年(慶応3年)12月7日となるので、12月7日も「神戸港開港記念日」として制定されています。
▪意味
神戸港記念日には、1868年1月1日に神戸港(旧兵庫港)が開港したことを記念する意味があります。
▪由来
神戸港記念日は、新暦の1868年1月1日に神戸港が開港したことに由来した記念日です。
開港当時、神戸港は「兵庫港」と呼ばれていましたが、1872年(明治4年)に「神戸港」と名前が変わりました。
▪イベント
神戸港記念日に因んだイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
神戸港の雑学
<神戸港は予定外に作られた港だった?>
現在の神戸港は、開国後海外からの船を受け入れるために作られた港で初めは「兵庫港」と呼ばれていました。
しかし、後の神戸港である兵庫港が作られるずっと前から「兵庫港」は別の場所に存在していたのです!
元々の兵庫港は奈良時代に作られたとされています。
当時は「摂津の大輪田」と呼ばれ瀬戸内海を行き来する船が泊まる港の1つとして利用されていましたが、鎌倉時代には日宋貿易の拠点となり「兵庫津」と呼ばれる日本で1番の港として栄えました。
そして、1858年に日米修好通商条約が結ばれ「兵庫津」が外国船を受け入れるための港(開港)の1つとして選ばれます。
しかし、歴史ある兵庫津を開港にすることを朝廷が許さず、兵庫津から少し離れた神戸村に港を作り「兵庫港」として開港することなり、後に「神戸港」と呼ばれるようになったのです。
ですから、もし開国する時に朝廷の反対が無ければ神戸は今のように異国情緒あふれる町として栄えることは無かったのでしょうね。
<メリケンパークの「メリケン」の語源はアメリカ!>
神戸港の一角にあるメリケンパークは、神戸の代表的な観光地の1つです。
メリケンパークはもともと「メリケン波止場」と呼ばれる神戸港の第3波止場でした。
なぜ「メリケン」と呼ばれるようになったのかというと、当時波止場の近くにアメリカの領事館があったからです。
ネイティブの発音での「アメリカン」が「メリケン」と聞こえていたため、当時の日本ではアメリカのことを「メリケン」と呼んでいたのです。
ですから、アメリカから輸入していた小麦粉のことを「メリケン粉」と呼んだりもしていました。(ちなみに国産の小麦粉は「うどん粉」と呼ばれていました)
その後、1987年(昭和62年)神戸港開港120年記念としてメリケン波止場あった港の西側一帯を埋め立て「メリケンパーク」に生まれ変わりました。
観光地や市民の憩いの場として親しまれていたメリケンパークですが、1995年(平成7年)の阪神淡路大震で大きな被害を受けました。
この震災が起きたことや教訓、港の重要性などを次世代に伝える為にメリケンパークの岸壁一部を被災時のままの状態で保存し「神戸港震災メモリアルパーク」として残すこととなりました。
メリケンパークは2017年(平成29年)に神戸港開港150年にあわせてリニューアルされました。
私も、リニューアルされる前に家族で遊びに行きましたが、広々としてとても気持ちの良い公園でした。
港が目の前で大きな船を見る事も出来ましたし、夜景も綺麗で感動しました。
神戸に行く時にはぜひ立ち寄ってみてください!
▪まとめ
神戸港は、日本が開国してから色々な歴史を見てきた場所でもあるのだなあと改めて感じました。
皆さんも、神戸港で異国情緒だけでなく日本の歴史も感じてみてはいかがでしょうか。
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