「12月12日 バッテリーの日」
■はじめに
思ったほど、電気自動車は伸びていないようです。
やはり、航続距離や充電など、バッテリーのせいなんでしょうか?
目 次
バッテリーの日とは
1985(昭和60)年に、日本蓄電池工業会(現電池工業会)が12月12日を「カーバッテリーの日」に制定し、1991(平成3)年にはこれを「バッテリーの日」と改称しました。
野球のバッテリー(投手&捕手)の守備番号が1と2であることから12月12日を選び、11月11日の「電池の日」からこの日までを「電池月間」としています。
■バッテリーの日の意味と由来
「バッテリー」を直訳すると「蓄電池」とか「2次電池」になります。
これは充電することで繰り返し使える化学電池ですが、使用しなくても徐々に自然放電する種類もあるために注意が必要で、厳冬期はこれに注意を促そうと当初は「カーバッテリーの日」と命名したようです。
2次電池に対し、充電できない使い切りの乾電池は1次電池と呼ばれています。
■バッテリーの日のイベント
毎年の電池月間中、電池工業会が「でんちフェスタ」を開催、電池まるばつクイズ、手作り乾電池教室、電池エネルギー体験教室、クイズラリーなどのプログラムで会場の子どもたちを楽しませながら、電池についての正しい知識、正しい使い方を知ってもらう努力をしています。
バッテリーの日の雑学
▽移動電源車
それまであまり耳にすることもなかった移動電源車が、一躍その名を広く知られることになったのが2011年の東日本大震災でした。
被災地では商用電源の途絶でほとんどの通信設備が機能を停止したために、安否や被災状況の情報が確認できませんでしたが、通信各社は震災当日に100台以上の移動電源車を派遣、通信の早期回復に貢献しました。
以後、移動電源車の役割が再認識され、官民ともに移動電源車の配備を強化しています。
移動電源車とは文字通り、電力を供給する機能を持つ自家発電装置を搭載した車で、発電機とそれを回すためのエンジン、ケーブルなどを装備したトレーラーやトラックです。
ロケ撮影地や野外フェスティバルの会場には電源がないため、移動電源車が必須で、みなさんも見かけたことがあると思います。
また、航空機のメインエンジンの起動や駐機中のエアコン、照明などの電源としても必要なので、航空機の傍らには電源車が見られ、ビルの電源設備点検や配線工事の際は電気を止めるため、ここでも電源車が活躍しています。
▽原子力電池
なにやら心配になる名称の電池ですが、現に存在しています。
しかし、乾電池のような小さなものではなくて、主に宇宙探査機の電源として使用されていますが、原子炉を搭載する以上、打ち上げ失敗で地球上に放射能をまき散らすリスクもあります。
そのため、木星あたりまでの探査機であれば太陽電池を使用しますが、それ以上の距離になると太陽光も弱くなるために、寿命の長い原子力電池に頼らざるを得ません。
打ち上げから30年以上になる木星・土星探査機ボイジャー1号、天王星・海王星探査機ボイジャー2号は、今なお太陽圏外へ飛行を続けています。
やはり心配な例も起こっていて、ミッション中、重大なトラブルに見舞われながらも、無事に帰還したアポロ13号の顛末は映画にもなって広く知られていますが、帰還に使用した月着陸船内の原子力電池も南太平洋に落下しました。
幸い水深6500mの海底に破損されずに沈んだようで、放射能漏れは確認されていません。
また、軌道投入に失敗して大気圏上層に放射能が拡散し、数か月後にプルトニウムが検出されたこともあって、現在の探査機は事故の際でもプルトニウムが放出されない設計になっています。
■最後に
2019年9月の台風15号は、千葉県に甚大な被害をもたらしたうえ、送電網のダメージは長期化、2週間を過ぎてもなお停電の続く地域も残されています。
このため日産などの自動車メーカーが東京電力に無償で電気自動車40台を派遣しました。
山間部は道が狭く、電気自動車は電源車より小型なので、民家の近くにまで入ることができるそうです。
電気自動車にはこういう使途もあったんですね。
12月12日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は
他にもおもしろい記念日がたくさんあります!