▪はじめに
万国郵便連合(UPU)とは、国際郵便業務を規制する機関で、世界各国の郵便サービスを促進したり、郵便業務について助言したり、時には紛争の調停をはかったりもする国際機関です。
今回は、日本が万国郵便連合に加盟した記念日や海外のめずらしい郵便番号についての雑学などをご紹介します。
目 次
万国郵便連合加盟記念日とは
万国郵便連合加盟記念日は、毎年2月19日にあります。
この記念日は、1877年(明治10年)の2月19日に日本が万国郵便連合に加盟したことに因んで制定された記念日です。
日本が万国郵便連合に加盟したのは、世界では23番目、アジアでは1番目でしたが、第二次世界大戦の時に一度脱退しており、戦後の1948年(昭和23年)6月1日に再び加盟しています。
このことから、6月1日が万国郵便連合加盟記念日とする説もあります。
▪意味
万国郵便連合加盟記念日は、1877年(明治10年)の2月19日に日本が郵便に関する国際機関である万国郵便連合に加盟したことを記念して制定されました。
▪由来
万国郵便連合加盟記念日は、1877年(明治10年)2月19日に日本が万国郵便連合に加盟したことに由来した記念日です。
▪イベント
万国郵便連合加盟記念日に関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
万国郵便連合の雑学
<日本の切手に「NIPPON」と表記されているのは万国郵便連合で決められているから>
現在使われている日本の切手には「NIPPON」と表記されていますが、なぜ「JAPAN」ではなく「NIPPON」なのでしょうか?
切手は海外に手紙を送る時にも自国の切手を使っていいので他の国の人が見ても分かるように国名が表記されています。
ですから、「JAPAN」の方が通用しやすい気がするのですが、「NPPON」と表記されているのは万国郵便連合で決められたルールに基づいているからなのです。
明治時代に日本で最初に作られた切手には「大日本帝国」を英訳した「Imperial Japanese Post」と表記されていました。
しかし、日清戦争が始まった後、切手の英語表記は削除されました。
そして戦後、しばらくは「日本郵便」と日本語だけで表記されていたのですが、1964年(昭和39年)に万国郵便連合の大会議で加盟各国の切手にローマ字(アルファベット)で国名を表記することが義務付けられたため、1965年(昭和40年)から「NIPPON」と表記されるようになったのです。
ローマ字(アルファベット)表記なら「JAPAA」でもよかったのですが、当時の日本は東京オリンピックが終わったばかりで世界各国に「ニッポン」という呼び方が浸透していたことが「NIPPON」が採用された理由の1つになったそうです。
オリンピック前だったら「JAPAN」になっていたかもしれませんね。
<カナダにはサンタクロース専用の郵便番号があるって本当?>
郵便物を送る時に必ず書かないといけない郵便番号は、世界のほとんどの国でも使われています。
ただし、日本とは違って数字とアルファベットを組み合わせていたり、ハイフンを使わずにスペースを開けるという書き方をする国もあります。
カナダの郵便番号もアルファベットと数字を組み合わせたもので、アルファベットと数字を交互にした6桁(例:A1B2C4)となっています。
そんなカナダにはサンタクロース専用の郵便番号があるのです!
クリスマスが近づくと世界で1番多く手紙をもらうのはサンタクロースです。
本場のフィンランドやアメリカなど、色々な国のサンタさんの家に手紙がたくさん届くと思いますが、カナダでは必ず返事を返してくれるサンタさんがいるのです。
これは、カナダポスト(カナダ郵便公社)が行っているサービスで、世界のどこから送っても必ず返事がもらえるというものです。
このサービス専用の郵便番号が「H0H 0H0」。
そう、サンタさんの決まり文句の「ホウホウホウ」なのです!
正しくは「エイチ・ゼロ」なのですが、子供でも分かりやすくステキな郵便番号ですよね。
世界各国、英語以外でも受け付けてくれるそうなので、毎年色々な国からたくさんの手紙が届くのだそうです。
▪まとめ
手紙は「小さな外交官」とも呼ばれるほど世界各国を繋ぐ大切な手段の1つです。
カナダのサンタクロースの手紙のようなサービスが行えるのも万国郵便連後合のおかげなんですね。
なかなか海外に手紙を出す機会はないかもしれませんが、サンタクロースへの手紙のようなサービスを利用してみるのも親子で楽しめて良いのではないでしょうか?
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