▪はじめに
最近テレビなどで「ODA」という言葉を耳にしたことはありませんか?
「ODA」とは「政府開発援助」の略語で、国際協力に関する活動のことを意味していますが、実際にはどんなものでどのような活動をしているのでしょうか?
そこで今回は、国際協力に関する記念日やイベント、雑学などについて調べてみましたのでご紹介します!
目 次
国際協力の日とは
国際協力の日は、毎年10月6日にあります。
この記念日は、1954年(昭和29年)に日本がアジアおよび太平洋地域諸島の経済社会発展を促進することを目的とした「コロンボ計画」に初めて参加したことに因んで、1987年(昭和62年)9月4日の閣僚会議で制定された記念日です。
また、10月6日から1週間は「国際協力週間」として制定されています。
▪意味
国際協力の日には、政府開発援助(ODA)をはじめとする国際協力への理解と関心を深めてもらうという目的があります。
▪由来
国際協力の日は、1954年(昭和29年)の10月6日に日本が途上国への技術協力のための国際組織「コロンボ計画」に加入し、開発途上国への政府開発援助(ODA)が開始されたことが由来となって制定されました。
▪イベント
国際協力の日に因んだイベントは、日本各地で行われています。
東京では、毎年秋に日本最大級の国際協力イベントである「グローバルフェスタJAPAN」が開催されています。
「グローバルフェスタJAPAN」とは、出展者による展示・活動報告・各国のフードコーナー・ゲストを招いてのトークショーやライブ・体験イベントなどを通じて国際協力活動や社会貢献活動などについて知ってもらうことを目的としたもので、毎年10万人を超える来場者が訪れる大きなイベントです。
過去にはの2日間に渡り、お台場センタープロムナードで開催されました。
内容は、テツandトモさんのライブや鷹の爪団の生アフレコ、シンクロナイズドスイミング元日本代表の青木愛さんとお笑い芸人柴田英嗣さんのトークショーなど国際協力に因んだステージイベントや難民キャンプに関する映画の上映、外務省によるフォトコンテストなどが行われました。
またフォトラリーやフェイスペイントなどの体験型イベントや、世界各国の料理が楽しめるフードコーナーなどもあり、親子で参加できるイベントになっています。
国際協力について興味のある方はぜひ足を運んでみてください。
外務省HP https://www.mofa.do.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/gfjapan.html
国際協力の雑学
<ODA(政府開発援助)って何?>
「ODA」とは「Official Development Assistance」の略語で、日本語では「政府開発援助」といい、政府や政府関係機関が途上国の発展のために資金や技術を提供するという意味になります。
ODAに関わっている機関は、政府をはじめ、外務省・JICA(国際協力機構)・NGO(非政府組織)・大学・民間企業などで、政府がどのような方針で援助をしていくのか決定して外務省が支援国に合った活動内容を企画し、JICAが具体的な支援方法を企画・実施するという流れで行われるのです。
NGOや大学・民間企業はJICAの補助的な役割を担っています。
実際の活動は、国連などを通じてほかの国々と一緒に援助活動を行う「多国間協力」と、日本が単独で援助活動を行う「二国間協力」という方法で行われています。
日本がODAに参加するきっかけとなったのが、1950年1月にセイロン(現在のスリランカ)の首都コロンボで開かれたイギリス連邦外相会議で提案された「コロンボ計画」です。
これは、途上国を援助して経済開発を行うという計画で、当初はイギリス連邦7か国だけだったのが現在は26か国が加盟する世界的な活動になっています。
日本は第二次世界大戦直後、諸外国からたくさんの支援を受けて復興することができました。
このこともあり、経済的に安定した1954年(昭和29年)にこのコロンボ計画へ加入したのです。
<日本は実際にはどのような援助を行っているの?>
では、日本は実際にどのような援助を行っているのでしょうか?
ODAに参加するようになってから、途上国に対して日本は数々の援助を行ってきました。
途上国各国に対する資金的援助はもちろんのこと、チリでは70年代から20年間サケの洋食に関する技術を伝え、カンボジアではメコン川に大きな橋を建設し「きずな橋」と呼ばれているそうです。
また、イラクでは平和な国家再建を目指した人道支援や石油産業を豊かにし経済的に成長出来るよう手助けをしたり、貧困に苦しんでいるバングラデシュでは道路などの交通インフラの整備や安全な水が供給できる設備を作ったり、母子保健に力を注いだりしています。
そのほかにも、柔道や野球などのスポーツ指導や農業の技術を伝えたり、子供たちへの教育の援助などを行っています。
▪まとめ
現在、世界の約4分の3が途上国であるとされています。
飢えに苦しんでいる人たちや紛争などにより難民キャンプで生活をしている人たち、水道や電気・道路などのインフラが整っていない国、十分な医療や教育が受けられない子供たちが世界中にたくさんいます。
そのような人たちの助けになるよう私たちができることは、国連児童基金(ユニセフ)・国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)・国連世界食糧計画(WFP)などに募金をしたり、国際ボランティアや青年海外協力隊などの直接援助活動を行ったりする事です。
そして何より国際協力について知ることが大切なので、国際協力の日にはイベントに足を運んだり国際協力について調べてみたりしてはいかがでしょうか。
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