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世界都市計画の日はいつ?意味や由来は。住みやすい共同社会を目指して

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「11月8日  世界都市計画の日」

■はじめに

大地震がいつ来てもおかしくないと言われていますが、東京の住宅密集地では個人の備えや自治体の対応が叫ばれるばかりで、根本的な防災対応とは言えないようです。

根本的とは、市街地・住宅地を地震に負けない街に造り変えることに他なりませんが、膨大な費用、入り組んだ地権、住民の転居などの課題が山積し、夢物語でしかありません。

 

世界都市計画の日とは

パリ都市研究所の卒業生で、アルゼンチンの都市計画学者カルロス・パオレーラ(1890~1960)が、住みやすい共同社会の実現推進を目指し、世界都市計画機構の設立を呼び掛けようと、1949(昭和24)年に提唱したのが「世界都市計画の日」です。

従って、この日は国際的な記念日で、「World Urbanism Day」とか「World Town Planning Day」と呼ばれていますね。

日付については明確ではありませんが、提唱したのが11月8日だったからだという解釈でよろしいかと…。

 

■世界都市計画の日の意味と由来

「世界都市計画」と言ってしまうと、雲をつかむような大きな話になって見当もつかないので、身近なまちづくりに焦点を絞りたいと思います。

日本の人口減少と高齢化は確実で、これからはそれに対応したまちづくりが求められ、「サスティナビリティ」(持続可能性)や「コンパクトシティ」という言葉がキーワードとしてクローズアップされています。

「サスティナビリティ」とは、経済の発展、福祉をはじめとする生活の質の向上、快適な生活環境を合わせ持ち、それを維持して行こうという考え方です。

「コンパクトシティ」は街の規模を小さく保ち、徒歩や自転車、公共交通を重視する都市形態で、人口減による利用減少の公共施設を統廃合してコスト削減を図り、行政サービス機能を中心部に集約することでサービスの効率化を可能にします。

しかし、市街地のコンパクト化はマーケットの縮小やサービスレベルの低下を招くため、各シティをネットワークで結んで、相互にサービスの連携を図る必要があります。

 

■世界都市計画の日のイベント

国際的な記念日なので、4大陸30カ国以上でお祝いされているそうですが、その内容は不明です。

趣旨からしてアカデミックな集まりで、ドンチャン騒ぎとは思えませんね。

日本では都市計画協会が当日に「世界都市計画の日・日本集会」を開催していますが、講演中心のお堅いイベントです。

 

世界都市計画の日の雑学

▽Fujisawa サスティナブル・スマートタウン(FSST)

旧友に会うため、筆者が若き日々を過ごした神奈川・藤沢市を何十年かぶりに訪れたところ、街のそこかしこが激変していました。

もちろん、日本中の街の景観が変化するのは珍しいことではなく、古いビルや空き地がショッピングセンターやマンションに生まれ変わっていますが、印象深かったのはパナソニックの工場が消え、「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン」という新興住宅地になっていたことです。

聞けば、ここはそのへんの住宅地とは大違いで、2009年に工場を閉鎖したパナソニックと藤沢市が協力し、「100年続くまち」をテーマに多くの賛同企業を集め、「エネルギー、セキュリティ、モビリティ、ウェルネス、コミュニティ」といった5つのサービスを明確にしたガイドラインを設定、最先端テクノロジーを結集した未来のまちづくりに挑戦しました。

この5分野の実効性確保のため、参加企業による運営会社が設立され、住民のニーズを拾い上げ、サービスをワンストップで届けるタウンマネジメントや街の情報発信などを担っています。

住民の声に応えたものとしては、FSST内の宅配はヤマト運輸に2次集約して一元化、各家庭のテレビにパナソニックが宅配情報を配信する「まとめて配送・オンデマンド配送サービス」があり、学研グループは高齢者施設の部屋の温度、湿度、生活リズムを見える化して遠隔で見守る「エアコン見守りサービス」を始めています。

 

FSSTが生まれてから6年、東京ドーム4個分の街の住民は2000人を超え、まだ街の拡張は続いています。

先端技術を網羅したFSSTは新しいまちづくりの先駆けで、各地の自治体の見学は6年間で3000組に及び、世界50カ国以上の視察団が来訪しています。

 

FSSTに続けとばかり、2018年には横浜市・綱島に同様のタウンがオープンし、2022年のオープンに向け大阪・吹田市でも建設が進んでいます。

FSSTは各戸の敷地が限られた形のせいか、俯瞰写真では屋根も同じ色で太陽光発電パネルが並び、家の造りも似ているため、夜中に酔っ払って帰ったら、無事に自分の家にたどり着けるか心配で、「自宅誘導システム」が欲しいところです。

 

■最後に

都市計画の概念は昔からあって、京都・平安京はその代表ですが、「上ル」「下ル」「西入ル」「東入ル」といった碁盤の目の「条坊制」は、縁のないヨソ者にはどうしてもなじめないものがあります。

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