▪はじめに
1950年代からその歴史が始まったとされているロックンロールですが、その歴史は新しいジャンルを生み出してきた偉大なロックンローラーたちが紡いでいったものでもあります。
その偉大なロックンローラーたちの誕生日が1月の初めにあったことから作られた記念日が「ロックの日」です。
目 次
ロックの日とは
ロックの日は、毎年1月8日にあります。
ロックの日は、「キング・オブ・ロックンロール」と呼ばれるエルヴィス・プレスリーと、「グラムロック」の先駆者といわれるデヴィッド・ボウイの誕生日であることから制定された記念日です。
ロックの日は6月9日にもありますが、こちらは「6(ロッ)9(ク)」という語呂合わせが由来となって、株式会社ミュージックネットワークが制定した記念日です。
▪意味
ロックの日には、2人の偉大なロックンローラーの誕生日を祝うと同時に、ロックというジャンルの音楽を称えるという意味があります。
▪由来
ロックの日は、エルヴィス・プレスリーの誕生日(1935年(昭和10年)1月8日)とデヴィッド・ボウイの誕生日(1947年(昭和22年)1月8日)に由来して制定されました。
▪イベント
日本におけるジャズ発祥の地として有名な神戸市のハーバーランドガス燈通り沿いの複合商業ビル「カルメニ」前に、エルヴィス・プレスリーの銅像が設置されています。
これは、2009年に惜しまれながら閉店した東京原宿にあった複合ショップ「ロックンロール・ミュージアム」のシンボルとして置かれていたもので、閉店に伴い移設されたものです。
このプレスリー像には、のエルヴィス誕生日や命日をはじめいまだに多くのファンが訪れており、この像に因んで毎年エルヴィスに関した色々なイベントが行われています。
なかでも、エルヴィス・プレスリーの誕生日である1月8日近くの週末には毎年「エルヴィス生誕祭」が行われており、多くのファンが訪れています。
生誕祭では、エルヴィス出演の映画などを上映したり、エルヴィスのそっくりさんやエルヴィス好きのバンドなどのライブが行われたりしています。
ハーバーランドではその他にもエルヴィス・プレスリーに関する色々なイベントを開催していますので、下記のHPにてご確認ください。
ロックの日にまつわる雑学
<エルヴィスの好物はおふくろの味?>
エルヴィス・プレスリーは、幼い頃に母親が作ってくれた「ピーナツバターとバナナとベーコンのサンドイッチ」が大好物でした。
エルヴィスは貧しい家庭に育ちましたが、母親が安くて栄養価の高いピーナツバターとバナナ、そしてアメリカ人が大好きなベーコンで作ってくれたサンドイッチをよく作ってくれたそうです。
エルヴィスはスターになってからも毎日のように食べていたので、このサンドイッチは「エルヴィス・サンド」と呼ばれるほど有名になりました。
しかし、エルヴィスの最愛の母親は彼が23歳のときに亡くなってしまいます。
それから20年近く経ったある日、エルヴィスが旅行先でたまたま立ち寄ったカフェでおふくろの味に限りなく近いサンドイッチと出会ったのです。
そのお店のサンドイッチは、「ピーナツバターとバナナとブルーベリージャムとベーコンのホットサンド」で母親が作ってくれたものとは少し違いますが、エルヴィスはこれをいたく気に入り、娘の誕生日やパーティーなどの特別な日などに、自家用ジェットで片道2時間かけて買いにいっていたそうです。
日本人にはちょっと味の想像がつきにくい食べ物ですが、この甘じょっぱい組み合わせがクセになる美味しさなので、ご家庭でもぜひお試しください!
<デヴィッド・ボウイと「戦場のメリークリスマス」>
デヴィッド・ボウイは、歌手としてだけでなく俳優としても活躍していました。
複数の映画にも出演していますが、日本で有名な彼の出演作といえばやはり「戦場のメリークリスマス」ではないでしょうか。
「戦場のメリークリスマス」とは、大島渚監督の代表作で、第二次世界大戦中に日本統治下であったジャワ島の捕虜収容所での日本軍人と外国人捕虜との不思議な人間関係を描いた作品です。
映画の内容は知らなくても、坂本龍一氏が作曲した映画のテーマ曲は耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
デヴィッド・ボウイは、この作品の中で怪しい魅力を持った反抗的な捕虜という難しい役を演じています。
大島監督は当初ロバート・レッドフォードにこの役をオファーしましたが断られたそうです。
しかし、その後デヴィッド・ボウイのブロードウェイでの演技を見て感激した大島監督はすぐに彼にオファーしたところ、デヴィッド・ボウイも脚本を読んで即快諾し、「いつでも映画のためにスケジュールを空ける」と返事してくれたそうです。
その後資金集めなどに2年もの時間を費やしたものの、デヴィッド・ボウイは約束通り映画に出演しました。
この作品の中でデヴィッド・ボウイは「セリアズ」という役を演じたのですが、作中にセリアズが障害をもった弟をいじめから救えなかったことを今でも後悔しているというシーンがあります。
じつはこのシーン、デヴィッド・ボウイ自身が尊敬し多大な影響を受けた異父兄テリーへの想いと重なっていたのだそうです。
兄テリーは精神を病んで(家族性のものもしくは戦争に行った影響といわれている)自殺していたので、それをセリアズの過去と重ねていたようです。
このような想いも含め熱演したデヴィッド・ボウイの力も加わり、「戦場のメリークリスマス」は大ヒット映画となりました。
▪まとめ
エルヴィス・プレスリーとデヴィッド・ボウイとは、ロックに詳しくない私でも知っている大スターですが、彼らにもお茶目なところや苦悩した時期などがあったことを知って、2人の音楽をちゃんと聴いてみたくなりました。
現代のロックは、この2人がいなければここまで人気が出ず、音楽史に残らなかったかもしれません。
2人が生まれたこの記念日には、彼らの曲をじっくり聞いて歴史を感じてみてはいかがでしょうか。
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