■はじめに
まだ冬の余韻が抜けきれない3月から、4月に入るといよいよ本格的な春を意識するシーズンになります。
お住まいのエリアによっては、すでに暖かくなり始めているところも多いですよね。
そんな4月の始まりは、私達の読書生活にとって欠かせない国際こどもの本の日です。
目 次
国際こどもの本の日とは
国際こどもの本の日は毎年4月2日にあります。
国際こどもの本の日が制定されたのは、1967年(昭和42年)のこと。
イエラ・レップマンの提唱により、国際児童図書評議会(International Board on Books for Young People: IBBY)という評議会によって制定されました。
イエラ・レップマンはIBBYの創設者であり、IBBYは1953年(昭和28年)にスイスのチューリッヒで設立された国際組織で、現在は本部をスイス・バーゼルに置いています。
児童文学の研究や調査、発展途上国の子どもへの本の普及や、本を介して世界中の子どもたちとの国際交流の促進を主に活動しています。
また、約70カ国の加盟国に向け機関誌Bookbirdを発行しています。
■意味
国際こどもの本の日は、世界中の子ども達に対して本へ関心を持ってもらうという意味合いがあります。
そして、世界中が、子どもの本を通しての国際理解を深めるための日でもあるんですね。
例えば各国でお祝いをしたり、特別な催事が行われています。
■由来
4月2日は、デンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの誕生日です。
このことから、国際こどもの本の日は4月2日に制定されました。
■イベント
2001年(平成13年)から毎年3月に、東京都品川区・大崎にて【子どもの本の日フェスティバル】が行われています。
これは、4月2日「国際子どもの本の日」を記念して、子どもの本のよろこびを分かち合い、子どもの本を通して国際理解を深めるというもの。
日本国際児童図書評議会(JBBY)主催のこのイベントは、子どもの本の作家や翻訳家によるトークイベントや講演会、絵本作家と楽しむ創作ワークショップ、あそびうたのステージ、司書たちによるブックトークや読み聞かせ、紙芝居や科学あそび、子どもの本の専門家による悩み相談などといった多彩な内容となっています。
入場料は無料で、バリアフリーの部屋も用意されていてどなたでも参加可能となっており、毎年多くの世界中から選ばれた子どもの本が集まります。
他にも、4月2日を中心にあちこちで国際こどもの本の日をテーマとしたイベントが開かれています。
例えば、IBBY加盟国が毎年順番にポスターとメッセージを作成し、世界の子どもたちに届けています。
JBBYによって、翻訳されたメッセージとポスターは、JBBYのウェブサイトで閲覧できるほか、全国の公立図書館などに配布されます。
また、日本では絵本週間推進協議会や社団法人全国学校図書館協議会が4月2日を挟んだ2週間(3月27日~4月9日)を「絵本週間」としてイベントを行っているとのこと。
ご興味のある方や絵本や児童書の購入を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
国際こどもの本の日の雑学
国際こどもの本の日にちなんだ雑学をご紹介します。
□日本の国際こども図書館
日本で初となる国立の子どもの本の図書館「国際子ども図書館」(International Library of Children's Literature)は、2000年(平成12年)に東京・上野公園にて開館となりました。
児童書を専門に扱う図書館サービスを行う、国立国会図書館の支部図書館です。
日本内外の児童書及び児童書に関わる文献の収集・保存・提供をはじめとして、児童書関連の図書館サービスの日本における中枢および国際的な拠点となっています。
■まとめ
国際こどもの本の日についてご紹介させて頂きました。
誰もが子どもの頃、絵本や児童書のお世話になってきたかと思います。
子どもの頃の読書はとても大切だと言われていますよね。
毎年4月2日国際こどもの本の日には、お子さんと愛用している絵本を読んだり、関連イベントへ参加するのがおすすめです。
4月2日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は
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