「2月11日 干支供養の日」
■はじめに
恥ずかしながら、筆者は十二支をまともに言えたことがありません。
十二支に何の意味があるんだとばかり無視していたためですね。
さすがに自分の干支は知っていますが、いくつか歳が違えば干支を言い当てることは今でもできませんね。
在学中、干支に関する試験問題が出なかったのは幸いでした。
目 次
干支供養の日とは
最近はどうか知りませんが、日本には新しい年の神様をお迎えするために干支の置物を飾る風習があります。
暦を基本として元日から飾る家もあれば、運気から2月4日ごろの立春に飾る家もあります。
いずれにしても1年の間、家を守ってくれる縁起物ですから、年が変わればお払い箱とばかりの手のひら返しは言語道断、針供養や人形供養などと同様に、役目を終えた干支置物を供養し、感謝する日が2月11日の「干支供養の日」です。
■干支供養の日の意味と由来
「干支供養の日」は干支置物や瀬戸招き猫、雛人形などを製造販売する愛知県の(株)中外陶園が2001(平成13)年に制定した記念日です。
日付の由来は、陶器で作られた干支置物を土に還すという意味合いから「土」を上下に分けた「十」「一」の日を選び、ご丁寧に供養祭の開始も11時ですね。
2月ですから立春を年変わりと見立てているんでしょう。
■干支供養の日のイベント
2月11日に中外陶園本社で開催される供養祭は僧侶の読経で始まり、次いで僧侶、社長、住民代表らが木づちで置物を割る「干支割り」、その後は全国から送られてきた約7000の置物を片っ端から砕く「干支割神事」と続きます。
コロナ禍で開催中止となった場合でも、関係者だけで供養はするそうです。
また、焼き物の町常滑市でも干支置物の供養イベントが1月末に実施されています。
干支供養の日の雑学
▽十二支はもともと動物とは無関係だった
十二支の漢字は動物を意味しているようですが、実際の動物の漢字とは異なっています。
子(ね) は「鼠」(ねずみ) 真北
丑(うし) は「牛」(うし) 北北東
寅(とら) は「虎」(とら) 東北東
卯(う) は「兎」(うさぎ) 真東
辰(たつ) は「龍」(りゅう) 東南東
巳(み) は「蛇」(へび) 南南東
午(うま) は「馬」(うま) 真南
未(ひつじ)は「羊」(ひつじ) 南南西
申(さる) は「猿」(さる) 西南西
酉(とり) は「鳥」(とり) 真西
戌(いぬ) は「犬」(いぬ) 西北西
亥(い) は「猪」(いのしし) 北北西
と、当たり前のように干支をアタマの中で動物に変換していますが、本来、十二支は動物とは何の関係もなく、もともとは農業で使う暦や方角を表すために古代中国で考案された符号の一種でした。
しかし民衆にはなじめなかったことから、十二支を語感が似ていて、しかも意味のふさわしい動物に当てはめて呼ぶようになったそうです。
▽十二支に当てはめた動物の意味
「鼠」は繁殖力が強いので「子孫繁栄」
「牛」は昔から労働力だったので「粘り強さ」
「虎」は俊敏さから「決断力」
「兎」は穏やかな性格で「従順」
「龍」は古代中国では「権力」の象徴
「蛇」は生命力が強いことから「再生」
「馬」は走りまわる姿から「健康」
「羊」は群れる様子から「家庭円満」
「猿」は「知恵」
「鳥」は俊敏さから「積極性」
「犬」はもちろん「忠誠」
「猪」の肉は万病を防ぐということで「無病息災」
▽「なりたい干支」アンケート
一体、何の意味があるんだと思いましたが、数年前に「なりたい干支」のアンケートがありました。
その結果によれば、男性の1位は神秘的でかっこいい、勇ましいということで「たつ」、女性は優しくてかわいい、傷つけることがない「うさぎ」で、男女総合1位は「うさぎ」となっています。
知能と親近感があって周りを喜ばせそうな「さる」は何と最下位でした。
また、半数以上の人が自分の干支が好きと回答しています。
干支の好き嫌いはどういう基準なんでしょうか。
やはり、ここでも干支は動物のイメージが強いようです。
干支についてはこちらの記事も
十二支とは?由来や時間、物語・動物の順番の逸話、性格や相性まで
■最後に
本来、干支は動物とは無関係だったということであれば、十二支から漏れたネコがネズミを追いかける話は、完全に後から取って付けたことになります。
筆者のデスクにはネコの置物がありますが、これは何のご利益ももたらしてくれそうもありません。
しかし、干支とは関係ないので1年でお役御免としなくてすみそうです。
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