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南極の日はいつ?意味や由来、南極と北極の違いとは?

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▪はじめに

地球の最も南にある南極大陸は、そのほとんどが氷に覆われていて、人間が定住することのできない極寒の地です。

そんな過酷な大地の頂点である南極点に人類史上初めて到達したのは、今から約110年前の12月でした。

 

南極の日とは

南極の日は、毎年12月14日にあります。

この記念日は、1911年(明治44年)12月14日にノルウェーの探検家ロアール・アムンセンと4人の探検家が、世界で初めて南極点に到達したことに因んで制定されました。

 

当時、南極点に挑んだのはアムンセンの探検隊だけではなく、イギリスの海軍大佐ロバート・スコットの探検隊も挑んでおり、どちらが早く到達するか競争していました。

スコット隊の方が圧倒的に有利と思われていましたが、アムンセン隊は天候に恵まれてスコット隊よりも1ヵ月も早く到達に成功し、1912年(明治45年)1月25日に誰一人掛けることなく無事帰還しています。

一方スコット隊は、帰路で遭難し、全員が死亡するという結果となりました。

結果の明暗は大きく分かれてしまいましたが、この2人の偉大な冒険家とその隊員たちに敬意を表し、1956年(昭和31年)にアメリカが建設した南極観察基地に「アムンセン・スコット基地」という名前が付けられています。

 

▪意味

南極の日には、1911年(明治44年)の12月14日にロアール・アムンセンが率いる探検隊が、人類で初めて南極点に到達したことを記念するという意味があります。

 

▪由来

南極の日は、1911年(明治44年)12月14日にロアール・アムンセンの探検隊が世界初の南極点到達という偉業を成し遂げた日に由来して制定された記念日です。

 

▪イベント

日本の最北にある北海道・稚内市は、日本の南極観測隊に同行したカラフト犬のタロとジロの故郷であることや、南極観測に使われた初代砕氷船「宗谷」の名前が稚内の地名から付けられたことなど、南極と関わりの深い都市であることから、毎年8月上旬に「稚内みなと南極まつり」が開催されています。

 

「稚内みなと南極まつり」は2日間に渡って行われ、南極樺太犬の慰霊祭やこの祭りのメインイベントである「北海てっぺんおどり」と「南極おどり」、2,500発の花火が打ち上げられる花火大会などが行われます。

「北海てっぺんおどり」と「南極おどり」は一般参加(団体)もでき、過去には両方合わせて59団体、1,400名以上の人が参加しました。

 

その他にも、稚内の特産品やご当地グルメの展示販売が行われる「わっかない観光物産まつり」や子供向けの「こども縁日コーナー」などが開催され、毎年多くの人が訪れています。

稚内観光情報HP 

 

南極の雑学

<南極と北極の違いとは?>

地球の自転軸の最南端と最北端に位置する南極と北極、どちらも極寒の地で同じような環境に見えるこの2つには、どのような違いがあるのでしょうか?

 

南極と北極の大きな違いは、大陸であるかないかという点です。

南極は、南極点を中心に広がる大陸で、その地上が「氷床」と呼ばれる氷に覆われています。

その広さは約1,400万㎢で、日本のおよそ36倍もの面積があるとされていて、地球上にある6大大陸の1つとなっています。

大きな大地をもつ南極ですが、1959年に結ばれた南極条約により南極はどの国も自国の領土として主張することが禁止されているため、南極大陸は地球上で唯一どの国にも属していない大陸となっています。

しかし観測することは可能なので、現在は日本を含む20か国(夏の観測のみを行う国を含めると30か国以上)の観測所が設けられています。

 

一方、北極は大陸ではなく、北極点を中心とした北極圏の範囲や北極海などをすべて含むもので、大陸と思われる部分は全て2~3mの厚さの氷です。

北極圏とは北極点を中心に緯度66度33分までの範囲のことで、その北極圏の内側には、カナダ・アメリカ・ロシア・フィンランド・スウェーデン・ノルウェー・アイスランド・デンマークの8つの国が保有する大陸や島があります。

 

南極と北極には気温にも大きな差があり、氷だけでできている北極よりも、南極の方が寒いイメージがありますが、じつは北極点の年間平均気温が-6.2℃であることに比べ、南極点の年間平均気温は-49.5℃と南極の方が圧倒的に寒いのです。

これは、北極の氷に比べ南極の氷床の氷の方がとても厚く、かなりの標高差があるからだとされています。

 

また、住んでいる動物も違っていて、南極に住んでいるのはペンギン、ナンキョクオットセイ、ミナミゾウアザラシ、シャチ、カモメ、冷たい海でも生きられる魚などで、北極に住んでいるのはホッキョクグマ、ホッキョクギツネ、ホッキョクウサギ、ホッキョクオオカミ、トナカイ、カリブー、セイウチ、オットセイ、クリオネ、アザラシなどと南極よりも種類が多いのが特徴です。

 

因みにペンギンは、約7100万年前にニュージーランド周辺で誕生し、エサとなるオキアミなどを追いかけて海流に乗って移動したことで生息地を広げていったとされていますが、赤道周辺にはエサが少なく海を渡って赤道を超えられなかったので、ペンギンは北極に生息していないとされています。

 

<南極では風邪を引かないのは空気がきれいだから>

南極に行くと寒くて人間はすぐに風邪を引いてしまいそうですが、実際は逆に風邪を引かないという話を聞いたことがあるかと思います。

その理由として、南極では寒すぎてウイルスや細菌が繫殖できないためといわれていますが、実は寒さとは全く関係が無かったのです。

 

風邪の原因となるのはウイルスですが、そのウイルスは人間や渡り鳥、風などによって運ばれます。

しかし、南極には人間も渡り鳥もいないのでウイルスが大気中に無く、とてもきれいな空気だから風邪を引かないというのが本当の理由なのです。

ですから、南極では風邪などのウイルスや細菌が原因となる病気にはほとんど罹ることがありません。

しかし、南極観測所の人が自国を出発する前にすでにウイルスを持っている場合は南極で発症してしまうことがあります。

ですから、南極観測所に行く人たちは、ウイルスや細菌を南極に持ち込まないように出発前に風邪や虫歯、水虫などは完治した状態でないと上陸できない決まりとなっています。

 

しかし、きれいな空気の南極で長期間過ごした観測所の人たちは、風邪に対する免疫力が低下してしまい、自国に帰ると風邪を引きやすいのだそうです。

 

▪まとめ

南極の日とは、今から約110年前に人類が初めて南極点という人間が生活することのできない厳しい場所に到達した日に由来した記念日です。

そんな厳しい場所で色々な観測や研究をしている人たちがいます。

日本に居る私たちには想像もつかない南極の自然や観測所の生活を題材とした映画やドラマがいくつかあるので、南極の日にはそれらを観て疑似体験してみてはいかがでしょうか。

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