「服の日」というのを聞いたことがあるでしょうか?
服にも記念日があるとは驚きですがどのようなものなのでしょう。
目 次
服の日とはいつ?意味や由来は?
「服の日」とは、毎年2月9日にあります。
1991年(平成3年)全国服飾学校協会などが、衣類への関心を高めることと、服を着る楽しみを広げることを目的に、ふ(2)く(9)の語呂合わせから2月9日に制定しました。
洋服を初めて着たのは?
1543(天文12)年、ポルトガルの商船・アバイス号が種子島に漂流した際、助けられた乗組員たち自分たちの上着、チョッキ、ズボンなどを漁夫たちに贈ったものを、鹿児島の郷士・伊集院兼房に献上したものが最初だと言われています。
南蛮貿易が始まると、生糸、絹織物が輸入され、特に織田信長や豊臣秀吉は最高級品の猩々緋(しょうじょうひ)と呼ばれる赤みの強い赤紫色の緋羅紗を好んだそうです。
諸大名の間でも南蛮服を真似ることが流行しますが、豊臣秀吉によるキリスト教禁止・江戸幕府による鎖国と続き洋装姿はキリシタンとみられたため西洋のものを身に着けることはなくなりました。
次に西洋の服が一気に広まるのは200年以上後の明治時代になります。
喪服の歴史
喪服と言えば黒、ですが実は江戸時代までは喪服は喪主に限らず白でした。
明治維新後に明治政府がイギリスに喪服の色を尋ねたところ、「黒かグレー」だったためそれに合わせたのが始まりです。
一般には昭和40年代に黒服礼服が発売され普及しました。
意外にも歴史が浅いものだったようですね。
日本では冠婚葬祭には黒のスーツでネクタイの色を変えてますが、海外では日本の黒のスーツは略礼服とされ礼服ではないので注意が必要です。
学ランとは?
詰襟で上下共布の学生服のことを学ランと呼びますが、このランは何の略かご存知ですか?
江戸時代にオランダ人の着ていた詰襟の服を「ランダ」と呼んでいたことから、明治時代に学生の服を学ランと呼ぶようになったそうです
女子の制服セーラー服
現在ではブレザーなど多様化している女子の制服ですが、少し前まではセーラー服が主流でした。
そのセーラー服を初めて制服に取り入れたのは、1921年福岡にある福岡女学院のエリザベス・リー校長です。
自分も着ていたセーラー服をモデルに体操の時にも動きやすいようにとデザインし直しものが元となり全国に広まりました。
セーラー服の原型はイギリス海軍ですが、18世紀末にイギリス海軍幼年学校で水兵服の軍服以外の服装として採用され、子供の普段着として定着、アメリカなどにも広まりフォーマルな子供服しても着られていたようです。
ファッションの流行の裏側
毎年「今年の流行りの色は〇〇」という情報が発信されますが、実は流行色というのは流行の2年間から国際的に決められています。
どういう流れなのかちょっとご紹介すると・・・。
①ヨーロッパ・アメリカ・アジアを中心とした15カ国が加盟しているインターカラーという組織が、各国の色彩情報団体(日本では日本流行色協会)が選んだ色をプレゼンし合って決定。
②トレンド情報会社が中心となり総合的なトレンド情報を発信。
③流行色が決まって半年後から1年後に流行の素材を見極める「ヤーン展」「テキスタイル展」が開催。
④流行色・流行の素材を参考にデザイナーたちが作り上げた服がデザイナーコレクションとしてパリコレなど各地のコレクションで発表。
⑤ファッション誌などのメディアからトレンドが発信される。
流行はこんなに時間と手間をかけて国際的に作られていたんですね。
ただ最近ではショップのPOSシステムで顧客の動向をすぐ把握でき反映できたり、ネットの普及でファッションショーなどの情報を誰もが同時期に手に入れられたりと、どんどん様変わりしていっているようです。
個人が世界に向けて情報を発信できる世の中ですので、自分の好きなファッションを提案して流行りを作ることも楽しいかもしれませんね!
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