はじめに
790年代の日本は奈良時代から平安時代へと大きな変化があった時代です。
ヨーロッパもまたバイキングの出現により大きな時代の変化がありました。
バイキングの日はヨーロッパの歴史が動いた日にちなんだ記念日なのです。
目 次
バイキングの日とは
バイキングの日は毎年6月8日にあります。
イギリス最古の歴史書『アングロ・サクソン年代記』の中で、今から1200年ほど昔の793年6月8日にリンデスファーン修道院がバイキングに襲撃されたという記録が残されています。
このことから、日本でもこの日はバイキングの日とされるようになりました。
意味
バイキングとは、793年~1066年の長い間、略奪と商業によってヨーロッパやロシアに多大な影響を与えた北方ゲルマン民族のことを指します。
『アングロ・サクソン年代記』によると、793年6月8日に現在のイギリス北部にあるリンデスファーン島の修道院がバイキングにより襲撃され、金銀財宝も奪われたと記録されています。
この、リンデスファーン修道院の襲撃がその後およそ300年のあいだ脚光を浴びたバイキング時代の幕開けとなりました。
バイキングの日は、このようにヨーロッパの大きく歴史が動き始めた日なのです。
由来
793年の6月8日に北欧のバイキングの活動が記録上で最初に出現した日が由来です。
イベント
日本ではバイキングの日にちなんだイベントらしきものは見つかりませんでした。
ただし、スペイン北西部にあるカトイラという街では、1960年から毎年8月の第一日曜日に『Romeria Vikinga』というお祭りが開かれています。
このお祭りは、約1000年前にガトリシア地方に来襲したバイキングの様子を再現したバイキングのお祭りです。
当時のバイキングの格好をしたカトイラに住む人たちが、海岸に到着したバイキング船から上陸して、村やトーレス・デル・オエステ城を襲撃する様子を再現したエキサイティングなお祭りです。
この日は、ワインやムール貝が振舞われ最後にはみんなワインまみれになって終わるそうです。
バイキングの雑学
▫バイキングとパイレーツの違いって何?
バイキングとパイレーツ、どちらも「海賊」といった意味で取られることが多いのですが、実はちょっと違うところがあるのです。
パイレーツは海で船を襲ったり上陸した土地を襲って略奪をする、いわゆる「海賊」です。
しかし、バイキングはノルウェーやデンマーク、スウェーデンなどに住んでいたゲルマン民族のことで「入り江の人」という意味があります。
バイキング=海賊というわけではなく、バイキングの中に海賊をしていた人たちがいるということなんですね。
そもそもバイキングの人たちは、農業や漁業をして生活していました。
でも、寒い地方なので農作物も思うように実らず、魚も多くは取れなかったので貧しい暮らしをしていました。
スカンジナビア半島の開拓を進めていくものの、これ以上開拓する土地も無くなったため海に出ていったと言われています。
その中で、他の船を襲ったりする海賊のような集団も出てきたということで、バイキングの人たちの約98%の収益は交易によるものとされていて、どちらかというと輸出入をする商人が多かったと言われています。
▫ヨーロッパ最大の火祭りとされるウップ・ヘリー・アーはバイキングの末裔のお祭り!
スコットランド北部にあるシェトランド諸島では、毎年1月最後の火曜日にウップ・ヘリー・アーと呼ばれる新年を祝い春を呼ぶお祭りが開催されます。
シェトランド諸島の人たちは自分たちがバイキングの末裔だと信じ、誇りを持っています。
このバイキングの末裔たちによるお祭りは、130年もの間大切に受け継がれてきたもので、バイキングの扮装をした男性たちが松明を手に街を練り歩き、最後にロングシップと呼ばれるバイキング船のレプリカに松明を投げ込み燃やすというものです。
このお祭りによって、バイキングの末裔たちは待ち望んだ春を迎えることが出来るのですね。
▪まとめ
バイキングに長い歴史や今も守られている大切なお祭りがあるとは知りませんでした。
日本ではバイキングにちなんだお祭りはありませんが、機会があれば、海外のお祭りに参加して、本場のバイキングを体感してみるのも良いかもしれませんね。
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