■はじめに
まだ春の余韻が抜けきれない5月から、6月に入るといよいよ梅雨を意識するシーズンになります。
お住まいのエリアによっては、天候の変わりやすさにどのような格好で出掛けたら良いか悩んでいるという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな6月の上旬には、私達に身近なようでちょっと珍しい兄の日があります。
目 次
兄の日とは
兄の日は毎年6月6日にあります。
兄の日が制定されたのは、1992年(平成4年)のこと。
漫画家の畑田国男(はただくにお)さんによって制定されました。
畑田国男さんは「宇宙船ノア」などを書いた漫画家としてでなく、兄弟型、姉妹型の研究もしていたのだそうです。
■意味
兄の日は、兄の日に対して興味を関心を持ってもらうという意味合いがあります。
そして、世の中の兄に対する感謝の気持ちや思いを馳せる日でもあります。
■由来
6月6日は、双子座に当たる5月21日~6月21日の中間日にあたります。
双子座のシンボルは兄のカストールと弟のポルックスという兄弟であり、6と6がそれぞれ兄と弟を意味しています。
このように双子座に由来して、兄の日は6月6日に制定されました。
■イベント
兄の日にまつわるイベント情報は、残念ながらありませんでした。
兄の雑学
兄の日にちなんだ雑学をご紹介します。
□兄弟型、姉妹型とは!?
畑田国男さんが研究されていた兄弟型、姉妹型とは兄弟姉妹の構成によって性格を診断していくというものです。
兄弟や姉妹がいるか、何番目の子どもかなどパターンは様々ですよね。
性格診断といえば、他にも血液型による診断がよく見受けられますが、それに並ぶものといっても良いのではないでしょうか。
例えば1番上だと真面目で慎重、几帳面などがあり、一人っ子だとマイペースで非社交的、表現力豊かな一面などがあげられます。
畑田国男さんは、10万件を越える性格や出生順のデータから分析を行い、このような研究についての書籍を多く発行されています。
□カストールとポルックスの物語
兄の日の由来になった双子座は12星座の一つですが、星座それぞれには神話が語られています。
少し前述しました、双子座のカストールとポルックスの物語についてご紹介します。
ある日、神々の王・ゼウスは美しいスパルタの王妃・レダに一目惚れし、白鳥に変身して誘惑しました。
やがてレダは二つの卵を産み、一つの卵からはクリュタイムネストラとカストール、もう一つの卵からはヘレネとポルックスが生まれました。
カストールは人間の血を受け継いでいますが、ポルックスはゼウスの血を受け継ぎ不死の存在でした。
カストールとポルックスは幼い頃から仲が良く、カストールは馬乗りと戦術の名手に、ポルックスは剣術と拳闘の名手になりました。
二人は協力しあって数々の手柄を立てるようになり、黄金の羊の毛皮を求めたアルゴ船の航海にも加わりました。
その航海に参加した双子の兄弟イダスとリンケウスと共に、4人は協力し合うようになるのですが、ある事件をきっかけに2組の関係は悪くなってしまいます。
ある日、カストールとポルックスは合同で結婚式を挙げることになりました。
結婚式に参列していたイダスとリンケウスは醜態をさらし、カストールとポルックスを侮辱してしまいます。
そこで、以前から因縁があった2組は大乱闘を始め、カストールとポルックスに軍配が上がるのですが、カストールはリンケウスの槍に突かれ命を落としました。
ポルックスはいつも一緒だったカストールを亡くしたことを深く悲しみ、そして死ぬ時も一緒でありたいと考えていました。
ただ、ポルックスは不死身の体なので死ぬことはありません。
ポルックスは父親であるゼウスに頼み、自分の不死の命を半分カストールに分け与えます。
そして、ゼウスはこの深い絆をもった二人を一緒に天にあげ、双子座にしたのでした。
■まとめ
兄の日についてご紹介させて頂きました。
兄弟といっても形や関係は様々だと思います。
特に大人になるとなかなか会えなくなったという方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
毎年6月6日兄の日には、久しぶりに兄弟で連絡を取ってみたり、感謝の気持ちを伝えたり、思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。
他にも兄弟の日がありますので、こちらをご覧ください!
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